車の修復に必ず出てくるのが、脱脂!非常に大事な作業です。脱脂は塗装の下処理などいろいろな箇所、部品を綺麗にする重要な作業の一つです!塗装の前の脱脂は念入りにしておかないと後で塗装が密着せず剥がれてくることになりかねないのでおろそかにできませんよねー!今回は、この重要な作業の脱脂方法や種類について、ご紹介します。
Contents
脱脂剤の種類
脱脂を行うには、材質、部品や部位によっても使い分けが必要!使い方が違います。
例えば、塗装前に使ったり(かなり重要!)粘着物を剥がしたり、主にステッカーやシール、テープなどを貼り付ける際にも脱脂が重要になります。
ブレーキの鉄粉除去やマスターシリンダのブレーキフルードやオイルの拭き取り、ネジの汚れをとったり、潤滑油などの油分を除去に使用します。また工具や治具が油分で汚れている時に使ったりと幅広い用途や箇所、部位で使えます。
じゃーどのような脱脂剤があるのでしょうか。
今回ご紹介するのは、こちらの4種類になります。ではでは見てみましょう!
- パーツクリーナー
- 中性洗剤
- シリコンオフ
- エタノール(アルコール)
パーツクリーナー
<パーツクリーナー>
パーツクリーナーは一般的に知られている脱脂剤です。石油系の有機溶剤で揮発性が強いので、マスクや手袋を着用し、火気には十分に気を付けましょう。
DIY!あると便利^^
パーツクリーナーは有機溶剤なので、油分を溶かし浮き上がらせます。
用途は、鉄粉や油分、樹脂粉の除去になります。
しかし、プラスチック製の部品で痛んでしまう材質もあります。バンパー等のプラスチックは養生をして、溶剤が、付着しないようにしましょう。
塗装の下地に使う時はウエス等にしみこませ優しく拭きとってください。
拭き取り後は、しっかりと乾燥してから次の作業に進めましょう。また速乾性のパーツクリーナもあるので待ていられない方はこちらがオススメです。
部品の頑固な汚れ塗装前の脱脂!使い方はこちらから。
中性洗剤
もっと身近にコスパよく脱脂する方法はないかなぁ~
あるんです!
それは、2つ目にご紹介するのが、食器にも使え手肌にも優しい食器洗い洗剤になります。
<食器洗い洗剤>
「ムム」、ということは、車のボディにも優しいはず!
スーパーや100均コーナーでも見かける中性洗剤です。
最近は洗車用として「JOY」を使っている時もあります。
※「JOY」は、弱アルカリ性です。
エンジンルームの頑固な汚れにも最適なので、「JOY」にしています。
<食器洗い洗剤 JOY>
中性洗剤(食器洗剤)は泡切れがよく油汚れを素早く取ってくれて油汚れに最適です。
またチリやホコリ、皮脂も取ってくれるなにかと便利な洗剤です。
車に使うには!
車に使う時は、皆さんがやっておられる普段の洗車(カーシャンプー)と同じように洗います。
散水シャワーなどを使い水で流していきます。流し終えたら乾いたウエスで拭き取っていきます。
水分が残らないように拭き取ります^^
洗い流すと汚れもきっちりと落ちキレイになってると実感しますよー。
昨今の食器洗い洗剤は、泡落ちもいいのですが念のため、すすぎはしっかりとやっていきましょう。
ボディをもっと手軽で簡単、キレイにする方法!こちらの記事から^^
シリコンオフ
<ソフト99さん シリコンオフ>
※シリコンオフ使用時は、換気をしながら使いましょう。
室内で使う時は特に注意!窓を開けて換気よくしましょう!
臭いでむせます(>_<)
<シリコンオフ作業>
※上記の写真は、ダッシュボードにシートを貼った時の例です^^
シリコンオフは、石油系有機溶剤で揮発性が弱い脱脂剤です。
塗装前の下地や、金属部品、プラスチックパーツの汚れ、油分を溶かして取ることができます。
またシール、ステッカーを貼るときの脱脂にも使えます。
用途はパーツクリーナーと変わりませんがプラスチック部品に使えるよう調整されています。
はじめて使用するのなら、おすすめはシリコンオフですね。間違ってプラスチックの部品にも使ったとしても大丈夫なので。
有機溶剤には変わりはないのでマスクやゴム手袋、火気には十分気を付けて使いましょう!。
シリコンオフで脱脂する方法!脱脂の役立つ使い方をご紹介しています。こちらの記事から!
エタノール(アルコール)
アルコールとしてエタノールは、塗装の表面の脱脂やプラスチック部品に使え、ボディー表面の皮脂や油分も取り、部品にも使うことが出来ます。
<アルコール>
※目立たないところで塗装の取れないか確認してから使用しましょう!
特にステッカーやシールを貼るときや内装の掃除にも使え除菌もできます。最近では、ドラレコの取り付けやスマホホルダーの設置時の脱脂が必要な所にも使えますよ。何かと使える優れものだと思います。
こんなところにもアルコール!
アルコールでコケを除去!生えたコケをアルコールで退治します。合わせてこちらの記事もおすすめします。
脱脂剤の使い方
今回は、塗装前の脱脂にパーツクリーナーと中性洗剤、シリコンオフを使用。
パーツクリーナー
パーツクリーナーをウエスにしみこませパテの表面から徐々に外側へ向けて広げ拭いていきます。ウエスは綺麗な面で拭いていきます。汚れていると、溶けた汚れが再付着してしまうからです。
皮脂やワックスの残り、油分が均等に取れているかボディー表面の光の反射を見ながら拭き取っていきます。拭きこぼしがないかチェックできたらOKです。
中性洗剤
中性洗剤はカーシャンプーと変わらず同じように洗車ができます。バケツに中性洗剤を入れそこに水を入れていきます。水をそそぐ際、水圧で泡立ててよく混ざるように合わせて入れます。泡ができたらスポンジにその泡をたっぷりと付けて洗っていきます。
洗い方は上から左右に下に向かって洗います。上下、上下を繰り返すと下の方に付いていた砂やホコリによってキズが入る原因にもなります。上側のゾーンと下側のゾーンでスポンジでの荒いわけが必要です。また、スポンジに付いた砂やホコリなどの汚れをよく洗い流しましょう。
スポンジで洗い終わったら水をかけてしっかりと洗剤を流していきます。
最後は乾いたクロスやタオルで空拭きをして水分が残らない様にします。特にサイドミラーやグリルといった入りくんだせまいところ、隙間からでてく水滴のちゃんと拭き取り完全に乾くのを待ちます。
シリコンオフ
シリコンオフの使い方。シリコンオフは、塗装前の下地処理やカラー塗装、洗車後のコーティング、カスタムパーツを貼る時などに使っていきます。
ショップタオルにシリコンオフを吹きつけます。
脱脂する対象部分をやさしく拭きます。
脱脂にムラができていないか光や見る角度を変えて確認しましょう。
カッティングシートを貼る前の脱脂とショップタオルの使い方!カッティングシートを貼る前の脱脂もご紹介しています^^
脱脂の例としてブレーキキャリパー塗装前の脱脂で解説してます!
「ブレーキキャリパー」塗装の動画
まとめ
今回は脱脂についてでした。脱脂の予習はできましたか?出来てなかったらまた、見てくださいね。
脱脂には、いろんな種類がありました。
パーツクリーナーとシリコンオフの違いもありました。パーツクリーナーはプラスチック部品で使えないものもあって、シリコンオフはプラスチックに使えるように調整されています。
初めてならシリコンオフになるかと思います。私はいつもパーツクリーナーに慣れているので使ってます。でも、違いはわからないですけどー…。
パーツクリーナー、シリコンオフはスプレー式なので使うのが簡単ですね。
中性洗剤は、安価にできるので良いと思いますね。準備と片付けに時間が掛かりますけど洗車に慣れていればそれほど苦にはならないと思います。
中性洗剤は、コスパがいいので安く仕上げられます!
アルコールは、主に内装に使うのが良いですね。カー用品の取り付けに脱脂が必要です。その時に使うのがいいですよ!
パーツクリーナー、シリコンオフは石油系有機溶剤です。マスク、ゴム手袋の着用と火の元に気を付け換気をして風通しをよくして作業をしてくださいね!
休日は楽しくDIYで過ごしましょう。
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皆様の愛車がいつまでも綺麗であり続け安全かつ事故の無いことを祈っております。
では、また次回お会いしましょう。