車のボディー、バンパーなど、不注意でやりがちなキズがあります。キズが深いとボディーの鉄板がむき出しになるとサビていきます。また塗膜が削れると塗装面が劣化が進むとこれらもサビの原因にもなります。そのまま放置するのは、良くないですね。塗装屋さんに持ち込むにもまず、応急処置を施しておくといいでしょう。今回は、車のこすりキズ/小キズはタッチアップペンで修復していく方法をご紹介します。また自車のボディーの色、カラーナンバーの調べ方もご紹介します。
キズを放置すると
キズがついてしまうと心が凹みますが、ついてしまったキズは、仕方ないとあきらめるしかないのでしょうか。
私も過去、何度もボディー、バンパーにキズや凹ませたりしてそのたびに心も凹んでましたよー😭
でも凹んではいられないです!
ここからが肝心です。キズの深さや大きさにもよりますが塗装面が剥がれて鉄板が見えるとなると直ぐにでも応急処置をしておきましょう!
このような状態になると直ぐにサビが発生します。このサビを放置していると次第に内部からサビが進み塗装がぽろぽろと落ちることになりかねないです。また塗膜だけが削れた場合は、その箇所から塗装面が剥げれていきサビの原因にもなります。
☔放置している間に雨が降ってくると茶色い水滴が垂れてシミの線になります!
大きなキズや深いキズは、塗装屋さんに持って行かれるかご自身で直すかのどちらかになるのですが、サビが浸食していく前に修復をおすすめします。
タッチアップペンで修復できるキズ
タッチアップペンで修復できないキズもあります。皆さんは、どのようなキズまでならタッチアップペンで修復できると思いますか。
例えば、ガードレールに激しくこすったりブロック塀、ボールに激しくこすりつけ穴が開いたり広範囲に塗装面が剥がれたような場合は、タッチアップペンでの修復は、難しいです。無理にやろうと思えばできますが…。このような大きなキズになれば、吹き付けによる塗装ボディーペンが有効といえます。一般的にはこのような塗装方法がもちいれられています。




今回のキズは、小キズで飛び石が当たった小さなキズになります。サイズで言うと直径約2mm程のキズになります。米粒より小さいか同程度になります。線になったキズもタッチアップペンで修復できます。目立たなくする程度なら可能ですね。
塗装に用意する物
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ボディーのカラーナンバーの調べ方
皆さん自車のボディーの色、カラーナンバーってご存知ですか?またどこに表示されているかわかりますか?
型式表示プレートの場所
ボディーのカラーナンバーは車メーカーによって違いはあるのですが、一般的に「型式表示プレート」に表示され記載場所は、エンジンルーム内や運転席・助手席側のドア周辺、ピラーに「型式表示プレート」が表示されています。
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<エンジンルーム内>
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<ドアの周辺>
上記の写真は、国産車(トヨタさん、三菱さん)になります。外車の場合は、これに加えトランクルームがあります。
カラーナンバー
カラーナンバーも記載されています。その表示箇所は、型式表示プレートです。
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型式表示プレートの場所はわかりましたが見方は、上記の画像にある「COLOR」の下に記載されているこれでしたら「1C0」がカラーナンバーになります。このカラーナンバーが表示されていたるトヨタ車のタッチアップペンを選びます。タッチアップペンはキャップにシール表示されているので探しやすくなっています。
塗装に必要な物は?
今回は、小キズの修復になります。
- タッチアップペン
- 脱脂剤(パーツクリーナー、アルコールなど)
- マスキングテープ
- ショップタオル(クロス、タオル)
- ヒートガン(ハロゲンランプ、ドライヤー)
- 研磨剤(♯3000サンドペーパー)
これらを用意しましょう。
タッチアップペン
メーカーによっては、タッチアップペイントなど名称が異なりますが一般的には、タッチアップペン、タッチペンで呼ばれています。
- タッチアップペン(筆塗りタイプ)
ボディー色と同等のタッチアップペンを選んで用意しますが、経年劣化であったり塗装面の劣化によって若干の色の差があります。この差をなくすには、色の調合が必要になります。目立つほどでもないので、私は、そのまま使っています。
- クリア塗装
メーカーによっては、透明のクリア塗装が必要な場合もあります。塗装色のタッチアップペンに必要の有無が記載されたシールが貼られていますので確認しましょう。
脱脂剤
- パーツクリーナー
- アルコール(エタノール)
- シリコンオフなど
脱脂剤は、タッチアップペンを塗る際、ボディーに付いている余分な油脂や汚れを落とします。これらの汚れ成分が付着していると塗装の付きが悪くなります。念入りに綺麗に拭き取りましょう。
また、塗装をしていく段階で余分な塗装を拭き取るにも使っていきます。こちらの使い方は、後程のタッチアップペンの塗り方でご紹介します。

マスキングテープ
- マスキングテープ
- マスカーなど
余計なところに塗料が付かないように保護する必要があります。そのための養生に使います。サイズは、キズの大きさや範囲によって選ぶといいでしょう。私は、太い幅の物を使っています。

ショップタオル
- ショップタオル
- クロス
- タオルなど
ショップタオルは、脱脂時や余分な塗料を拭き取る際に使用します。ショップタオルは使い捨てができる紙タオルでボディーにキズを付けるようなこともなく、あるとすごく便利なタオルです。
クロスやタオルを使う時は、汚れていないことを確認して使いましょう。

ヒートガン
- ドライヤー
- ヒートガン
- ハロゲンランプなど
ヒートガンは、塗料の乾燥を早めるために使いますが、ご家庭で持っている方は、いないと(ハロゲンランプも)思います。なので、ご家庭にあるドライヤーでも代用できます。
必要なものはこれらになりますが、無いものは代用が効きますので準備しましょう。ドライヤーがない場合は、自然乾燥でもできます!
研磨剤
- 研磨剤
- サンドペーパー#3000以上
最後に凸となった塗装面を滑らか、光沢を出すために使用します。
サンドペーパーは♯3000以上を用意しますが、ホームセンターでは、♯2000までしかそろっていないところもあります。Amazonさんで調べるか、液体の研磨剤もありますのでそちらを使ってみてはいかがでしょうか。
その場合、♯9800といった細目から徐々に下げて(粗目)使っていきましょう。♯9800⇨♯7500⇨♯3000の順です。
ペイント補修塗りあと整えパッドなどの商品もあります。♯3000番相当の番手でクッション性もあり深い研磨傷が入りにくく、タッチアップペイントの研磨や小さな部位の研磨に最適で塗装時に発生したブツ取り作業に使える商品もあります!
タッチアップペンの塗り方
塗装の準備もできたところで、いよいよタッチアップペンを使い塗っていきましょう。
➊ボディー表面を脱脂
ボディー表面を脱脂していきます。ショップタオルにパーツクリーナーやアルコールを染み込ませボディーを拭いていきます。
汚れなどが残っていると塗料の密着性が悪くなるので念入りに拭き取ります。
➋マスキング
表面の拭き取りが終えたらキズの場所をギリギリにマスキングテープで囲っていきます。
※今回のマスキングテープは、キズを囲まず縦方向にはさんで貼り付けています。
➌タッチアップペン
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タッチアップペンでキズに塗っていきます。毛先を滑らせず毛先の先端を使って点で塗っていきましょう。失敗しても拭き取れば何回でもチャレンジできます。
約10分程、放置して半乾きにし➌ ⇔ ➍を約4回~6回繰り返します。
塗料が塗装面と少し凹になるか、平らになるまで繰り返します。
➍乾燥
半乾きになるように乾燥させます。時間で、約10程放置します。時間短縮でドライヤーを使って半乾きになるように温風をあてます。ボディーが触れる程度の温度になるようにドライヤーを離したり近づけたりします。
半乾きになれば、ショップタオルにパーツクリーナーやアルコールを湿らせて余分な量の塗料を拭き取っていきます。
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軽く拭き取ります。
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➎クリア
タッチアップペンができたら、同じ方法でクリアを少量、塗っていきます。こちらは、完全に乾燥させていきます。
➏マスキングテープをはがす
クリア塗装が乾燥すれば、マスキングテープをはがしていきます。
➐研磨
サンドペーパー♯3000以上か研磨剤で磨いていきます。
強く擦ると塗装面を痛めてしまうので塗った箇所を意識して優しく磨いていきましょう。
この工程は、省いても問題ないです。私は、研磨していないです。キズも小さいのでやりませんでした😄
➑研磨仕上げ番外偏(ショップタオルで仕上げ)
研磨に自身のない、気にしない方は、そのままでも。
私はショップタオルでこすってそのままにしています。硬化前にこすり過ぎるとはがれます😄


タッチアップペンの半乾きと塗りを6回繰り返し(➌ ⇔ ➍の工程)仕上げていきます。
若干の凹みはあるものの目立たなくなりました。
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➒洗い流す
最後は、水でよく洗い流していきます。洗い流したら、コーティング剤を施工します。これで完了です。

どうでしょうか、目立たないようになりました。少し時間はかかったのですが、キズを最小限にしたかったのでショップタオルを使っていきました。
まとめ
今回は、車のこすりキズ/小キズはタッチアップペンの塗り方をご紹介しました。
車のボディーに入ったキズは、やはり心が凹みます。ひどいとサビの発生にもなり後の修復も大変になります。このような時の応急処置や小キズであった場合の修復にタッチアップペンが有効でした。
飛び石などは、タッチアップペンで修復ができ目立たなくなる程度まで塗装ができました。研磨には、自信がない方もいらっしゃるかと思いますが、ショップタオルで目立たない程の仕上げになりました。
失敗しても拭き取れば、チャレンジできますね。皆さんも試してみてはいかがでしょうか。
今回は、ここまでとなります。ご覧になった方は、いかがだったでしょうか。また、別の記事や動画もご視聴していただけたら幸いです!うれしいです!
皆様の愛車がいつまでも綺麗であり続け安全に事故の無いことを祈っております。
では、また次回の記事と動画でお会いしましょう!