車のボディーなど、不注意でやりがちなこすりキズや飛び石によるキズ!キズが深いと塗装面から鉄板がむき出しになりサビてきます。また塗膜が削れると塗装面が劣化が進みサビの原因にも。そのまま放置するのは、良くない!そんな時の応急処置やちょっとした修正にタッチアップペンがあると便利です。今回はタッチアップペンの塗る方法とコツ、色選びの方法をご紹介します。
キズを放置すると
ボディにキズがついちゃうと心も凹みます…。
ついてしまったキズは、仕方ないとあきらめるしかないのでしょうか。
私も過去、何度もボディーとバンパーにキズやへこませたりしてそのたびに心も凹んでました(運転が下手なもんで…)😭
でもへこんで、落ち込んではいられないです!
ここからが肝心!
キズの深さや大きさにもよりますが、塗装面が剥がれ鉄板が見えるとなると直ぐにでも応急処置をしておくことをおすすめします。
このような状態で放置していると直ぐにサビが発生します。
サビを放置していると次第に内部からサビが進み塗装が「ボロボロ」と剥がれ落ちることになりかねないです。
塗膜だけが削れた場合も同様、その箇所から塗装面が剥げれていきサビの原因にもなります。
更に、放置している間に雨が降ってくると茶色い水滴が垂れてシミの原因にもなります!
大きなキズや深いキズは、塗装屋さんに持って行かれるかご自身で直すかのどちらかになるのですが、サビが浸食していく前に修復しておくことが肝心です。
タッチアップペンで修復できるキズ
小キズなど放置しているとサビの原因!サビがしだいに広がる前に応急処置、サビなくすることが必要なのはわかりましたが、どのような処置をすればいいのでしょうか?
こんな時、皆さんならどうされますか?
思いつくのが、細いペンみたいなあれですね(ざっくりすぎる)。
細いペンみたいなタッチアップペン!
タッチアップペン?「なんだそれ」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、小キズなんかに使える修正用の塗料になります。
塗り方は、後程ご紹介します。タッチアップペンの毛先は、マニキュアのようにキャップに筆が付いていて毛先もマニュキュアと同じような形状になっています。
しかし、タッチアップペンで修復できないキズもあります。
例えば、ガードレールに激しくこすったり、ブロック塀などの固い物に激しくこすりつけキズや穴、また広範囲に塗装面が剥がれたような場合は、タッチアップペンでの修復は、難しいです。無理にやろうと思えばできますが…(かなりむずい)。
このような大きなキズになれば、吹き付けによる塗装が必要になってきます。一般的には拭きつけての塗装による修復になります。
自分でもできますが、自信のない方は修理工場や板金屋さんにもっていくことをおすすめします。
塗装に必要な下地処理の記事はこちらから
今回のタッチアップペンでの修復は、小キズ!飛び石が当たった小さなキズの修復になります。サイズで言うと直径約2mm程のキズで米粒より小さいか同程度になります。
※線になったキズもタッチアップペンで修復できます。目立たなくする程度なら可能!
ボディーのカラーナンバーの調べ方
タッチアップペンを購入される前に愛車のボディー色、カラーナンバー!ご存知ですか?またどこに表示されているのでしょうか?
型式表示プレートの場所
ボディーのカラーナンバーは車メーカーによって違いはあるのですが、一般的に「型式表示プレート」に表示され記載場所は、エンジンルーム内や運転席・助手席側のドア周辺、ピラーに「型式表示プレート」が表示されています。

<エンジンルーム内>

<ドアの周辺>
上記の写真は、国産車(三菱さん、トヨタさん)になります。外車の場合は、これに加えトランクルームがあります。
カラーナンバー
カラーナンバーも記載されています。その表示箇所は、型式表示プレートです。

型式表示プレートの場所はわかりましたが見方は、上記の画像にある「COLOR」の下に記載されているこれでしたら「1C0」がカラーナンバーになります。
カラーナンバーが表示されていたるトヨタ車のタッチアップペンを選びます。タッチアップペンはキャップにシール表示されているので探しやすくなっています。
塗装に用意する物

塗装に必要な物は?
今回は、小キズの修復になります。
- タッチアップペン
- 脱脂剤(パーツクリーナー、アルコールなど)
- マスキングテープ
- ショップタオル(クロス、タオル)
- ヒートガン(ハロゲンランプ、ドライヤー)
- 研磨剤(♯3000サンドペーパー)
これらを用意しましょう。
タッチアップペン
メーカーによっては、タッチアップペイントなど名称が異なりますが一般的には、タッチアップペン、タッチペンで呼ばれています。
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タッチアップペン(筆塗りタイプ)
ボディー色と同等のタッチアップペンを選んで用意しますが、経年劣化であったり塗装面の劣化によって若干の色の差があります。
色の差をなくすには、色の調合が必要になります。目立つほどでもないので、私は、そのまま使っています。
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クリア塗装
メーカーによっては、透明のクリア塗装が必要な場合も!
塗装色のタッチアップペンに必要かどうかの有無を記載したシールが貼られているか確認しましょう。
脱脂剤
- パーツクリーナー
- アルコール(エタノール)
- シリコンオフなど
脱脂剤の役割は、タッチアップペンを塗る際、ボディーに付いている余分な油脂や汚れを落とします。油脂や油分または、汚れなどが付着していると塗装の付きが悪くなりムラや塗装落ちになります。念入りにキレイに拭き取り除去します。
また、塗装をしていく過程で余分な塗装を拭き取るにも使っていきます。こちらの使い方は、後程のタッチアップペンの塗り方でご紹介します。
マスキングテープ
- マスキングテープ
- マスカーなど
塗装面以外に塗料が付かないように保護する必要!
そのための養生にマスキングテープを使います。サイズは、キズの大きさや範囲によって選ぶといいでしょう。私は、太い幅の物を使っています。

ショップタオル
- ショップタオル
- クロス
- タオルなど
ショップタオルは、脱脂時や余分な塗料を拭き取る際に使用します。ショップタオルは使い捨てができる紙タオルでボディーにキズを付けることもなく安心して使えます!あるとすごく便利なタオルです。
※クロスやタオルを使う時は、汚れていない清潔なキレイなことを確認して使いましょう。
- ドライヤー
- ヒートガン
- ハロゲンランプなど
ヒートガンは、塗料の乾燥や配線等の作業で使ったりします。ご家庭で持っている方は、いないかと(ハロゲンランプも)思います。なので、ご家庭にあるドライヤーでも代用できます。
※有機溶剤等を扱う時は、換気を行い火気に十分気を付けましょう!
必要なものはこれらになりますが、無いものは代用が効きますので準備しましょう。ドライヤーがない場合は、自然乾燥でもできます!
研磨剤
- 研磨剤
- サンドペーパー#3000以上
最後に盛りあがった塗装面を滑らかに光沢を出すために使用します。
サンドペーパーは♯3000以上を用意しますが、ホームセンターでは、♯2000までしかそろっていないところもあります。Amazonさんで調べるか、液体の研磨剤もありますのでそちらを使ってみてはいかがでしょうか。
その場合、♯9800といった細目から徐々に下げて(粗目)使っていきましょう。
♯9800⇨♯7500⇨♯3000の順です。
ペイント補修塗りあと整えパッドなどの商品もあります。♯3000番相当の番手でクッション性もあり深い研磨傷が入りにくく、タッチアップペイントの研磨や小さな部位の研磨に最適で塗装時に発生したブツ取り作業に使える商品もあります!
タッチアップペンの塗り方
塗装の準備もできたところで、いよいよタッチアップペンを使い塗っていきましょう。
step➊ボディー表面を脱脂
ボディー表面を脱脂していきます。ショップタオルにパーツクリーナーやアルコールを染み込ませボディーを拭いていきます。
汚れなどが残っていると塗料の密着性が悪くなるので念入りに拭き取ります。
step➋マスキング
表面の拭き取りが終えたらキズの場所をギリギリにマスキングテープで囲っていきます。
※今回のマスキングテープは、キズを囲まず縦方向にはさんで貼り付けています。
step➌タッチアップペン

タッチアップペンでキズに塗っていきます。毛先を滑らせず毛先の先端を使って点で塗っていきましょう。失敗しても拭き取れば何回でもチャレンジできます。
約10分程、放置して半乾きにし➌ ⇔ ➍を約4回~6回繰り返します。
塗料が塗装面と少し凹になるか、平らになるまで繰り返します。
step➍乾燥
半乾きになるように乾燥させます。時間で、約10程放置します。時間短縮でドライヤーを使って半乾きになるように温風をあてます。ボディーが触れる程度の温度になるようにドライヤーを離したり近づけたりします。
半乾きになれば、ショップタオルにパーツクリーナーやアルコールを湿らせて余分な量の塗料を拭き取っていきます。

軽く拭き取ります。

step➎クリア
タッチアップペンができたら、同じ方法でクリアを少量、塗っていきます。こちらは、完全に乾燥させていきます。
step➏マスキングテープをはがす
クリア塗装が乾燥すれば、マスキングテープをはがしていきます。
step➐研磨
サンドペーパー♯3000以上か研磨剤で磨いていきます。
強く擦ると塗装面を痛めてしまうので塗った箇所を意識して優しく磨いていきましょう。
この工程は、省いても問題ないです。私は、研磨していないです。キズも小さいのでやりませんでした😄
step➑研磨仕上げ番外偏(ショップタオルを使う)
研磨に自身のない、気にしない方は、そのままでも。
私はショップタオルでこすってそのままにしています。硬化前にこすり過ぎるとはがれます😄


タッチアップペンの半乾きと塗りを6回繰り返し(➌ ⇔ ➍の工程)仕上げていきます。
若干の凹みはあるものの目立たなくなりました。
step➒洗い流す
最後は、水でよく洗い流していきます。洗い流したら、コーティング剤を施工します。これで完了です。
小キズが目立たないようになりました。少し時間はかかったのですが、キズが小さいこともあったのでショップタオルを使いましたがキレイにできました😄
まとめ
今回は、車のこすりキズ/小キズはタッチアップペン!塗るコツと色選び方法をご紹介しました。
車のボディーに入ったキズは、やはり心が凹みます。ひどいとサビの発生にもなり後の修復も大変になります。このような時の応急処置や小キズであった場合の修復にタッチアップペンが有効でした。
飛び石などは、タッチアップペンで修復ができ目立たなくなる程度まで塗装ができました。研磨には、自信がない方もいらっしゃるかと思いますが、ショップタオルで目立たない程の仕上げになりました。
失敗しても拭き取れば、チャレンジできますね。皆さんも試してみてはいかがでしょうか。
今回は、ここまでとなります。ご覧になった方は、いかがだったでしょうか。また、別の記事や動画もご視聴していただけたら幸いです!うれしいです!
皆様の愛車がいつまでも綺麗であり続け安全に事故の無いことを祈っております。
では、また次回の記事と動画でお会いしましょう!