自動車やバイクの塗装の色落ち。スリキズやサビによる塗装の色落ち補修があります。塗装は、仕上げの段階で塗装した色と元の色のに差がでてしまい「いかにも塗装をした」と、不自然な感じになります。今回は、この不自然な塗装をなじませてくれるボカシ剤をご紹介します。塗料の表面は、スプレーダスト、クリア剤による「ザラザラ」「つぶつぶ」になり色ムラとなる。これらの不自然な色をなじませる役割がボカシ剤です。
ボカシ剤とは?
塗装の劣化や不具合は、専門業者やディーラーに持っていかれるのが一般的です。しかし自分で塗装もやってみたい!そんな思いをもっておられる方も多いはず!
今回は、塗装に必要なボカシ剤の解説をします。
ボカシ剤は、ざっくり言うと「有機溶剤」で、サラサラしている液体。
有機溶剤で塗料を溶かして色をなじませます。
ボカシ剤の役割
ボカシ剤は、塗装していないところとカラー塗装を行ったところの境界のざらつき状態(スプレーダスト)や色をなじませる効果があります。
<ボカシ剤>
ざらつき(スプレーダスト)や色ムラが出るのは、カラー塗料による粒子のつぶつぶが原因。
この粒子の隙間にボカシ剤が入り込むことで浸透し溶解、つぶ状になった塗料を平らにしてざらつきを抑えてくれます。
ボカシ剤は、クリア剤の使用時にも効果を発揮してくれます。
クリア剤を吹き付けた時も表面がざらつき又、ボディーとの境界は白くなります。
こちらも、粒子と粒子の隙間に入り込みぶつぶつ(スプレーダスト)を溶かし平らに抑えることで、表面の色の差がなじんで目立たなくなります。
※クリア剤は、メタリック・パールマイカ塗装の車に使用します。
使用時の注意点!
必ず換気を行いながら作業をしましょう。
また、屋外では風のない晴れた日に行いましょう。
ゴム手袋・ゴーグルなどを着用し安全に配慮して作業をしましょう!
ボカシ剤を使うタイミングは?
車の塗装に必要なボカシ剤、使うタイミングはいつ?タイミングを大きく2つに分けて見ていきましょう。
- カラー塗装前に吹き付け
- クリア吹き付け後(メタリック、パールマイカ塗装の場合)
➊カラー塗装前に吹き付け
ボカシ剤を吹き付けるタイミング。
ボカシ剤を吹き付けるのは、カラー塗装の前に吹き付けます。
ボカシ剤は液ダレが起こりやすく薄い液状成分なので、液だれを起こさない程度で軽く吹き付けます。
吹き付け面がウロコ状の模様になると、その直後に液が垂れてきます。これが吹きつけの目安になります。
さらに、注意点として。
吹き付ける前にボディー以外のところで空拭きをして初めの球になった液を飛ばし、吹きだす量の確認をしておきましょう!
ボカシ剤が乾く前にカラー塗装を行うことで、キレイな仕上がりになります。
乾く直前に吹き付けるので液だれが起きやすくなるので注意が必要!
➋クリア塗料後に吹き付ける
メタリックやパールマイカ塗装の車はクリア塗装を使うことで輝きと光沢をもたせる!
クリア塗装を吹き付けると元のボディー色とクリア塗装の境界が白っぽくなるので、ボカシ剤を使います。
クリア剤施工後、さらに約1分がたったらボカシ剤を吹き付けていきます。
<例:カラー塗装液だれ>
上記の写真は、カラー塗装の液だれの例です(参考です。
まとめ
今回は、塗装のムラやざらつきを抑えてくれるボカシ剤をご紹介しました。
ボカシ剤は、有機溶剤(シンナー)で、かなり「サラサラ」しています。
吹き付けは、うろこ状になると液垂れします。
せっかくの塗装が「がっくり」となりますが、乾燥後にサンドペーパーを使って磨き、塗り直し修正ができます。
<サンドペーパー(耐水)>
薄く吹きかけるのがコツでした。
そうすることで、色が鮮やかになじみ綺麗に仕上がります。
ボカシ剤、カラー塗装の使い方をご紹介しています。キレイに仕上げるための解説になっています。合わせておすすめします。
今回は、ここまでとなります。ご覧になられていかがだったでしょうか。また、別の記事も配信しておりますのでご覧下さい。
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皆様の愛車がいつまでも綺麗であり続け安全かつ事故の無いことを祈っております。
では、また次回お会いしましょう。