クルマのカスタムや電子機器の組み立てではんだ付けをやってみよう!でも初めてのはんだ付けは少々不安。そんな初心者に今回は、はんだ付けのコツをご紹介します。はんだ付けは難しくないのでクルマのカスタム、電子工作など是非この機会にチャレンジしてくださいね。
はんだ付けを正しく行うことは断線やショートといった不具合もなく安全にはんだ付けができ楽しく作業もできるでしょう!
Contents
はんだ付けってなに?
初めてはんだ付けを行う時は、どことなく難しいことをしているように感じてました。
何回か続けているうちに「な~んだこんなものか」と。慣れないと力が入り過ぎ、作業に時間が掛かり、思う様にいかないこともありました^^
では、はんだ付けとはなんぞや?
そうですね、はんだ付けをざっくりというと
ようは部品どうしをくっつけるといったことになります。ただそれだけです^^
正しいはんだ付けやコツさえ知っていれば安全にそして断線や接触不良といったことにならずにくっつけることができます!
はんだ付けに準備する物
はんだ付けを行うには必要な物を準備しましょう!
【準備する物】
- はんだごて
- はんだ
- はんだごて台
- はんだ付けの部品と基板
- ニッパー
はんだごての準備
➊こて台のスポンジに湿る程度に水を含ませる。
➋はんだごての電源を入れ2分~3分程待ち熱を伝える。
➌はんだごての先が汚れていないか確認。
はんだごての先端が黒色、茶色と汚れている場合は次にすすみましょう!
●こて先のお掃除!
先ほど準備した湿らしたスポンジが必要となります。
こて先をスポンジにあてなでるように汚れを取ります。
こての先端がはんだと同じ色(銀色)になればOK!
はんだ付けの方法
こて先がキレイになったところでいよいよはんだ付けになります!
➊熱を伝える
こて先をお掃除すると若干の熱がうばわれてしまうのでこての先端が十分に温まるのをまちます。
こての先端が温まったところで基板の穴のあいた銅色の部分「ランド」とはんだする部品の「リード線」を約4秒くらい温めます。
➋はんだ付け
はんだごてをリード線とランドを温めた状態からはんだ付けをおこないます。
はんだごて先の状態はそのままで、はんだをはんだごてに押しあてます。
はんだが溶けだしランド全体に流れていくまで溶かします。
はんだがリード線にたいして山の形状になればOK。
はんだを離します。次にはんだごてを離してはんだ付けはOK!
はんだ付けのできあがりです^^
はんだ付けのポイント!
リード線を倒しながらはんだ付けをすると楽にしっかりとはんだ付けができます。
➌余分なリード線を切る
最後に余分なリード線をニッパーで切ります。
これではんだ付けは完成です^^
はんだ付けのコツ
次にはんだ付けの良い例とダメな例のコツをまじえながらみていきましょう^^
はんだ付けがちゃんとついていないと電気が流れなかったりといったことで動かなかったりします。
では、良いはんだ付けとはどんは付けかたなのか?またその反対のダメなはんだ付けとはそのような物かを次にみていきましょう。
良いはんだ付け
良いはんだ付けとはリード線とランドがしっかりくっついていることですね。
良いはんだ付けは見た目もキレイな仕上がりとなります^^
ではキレイで良いはんだ付けとはどのようなものなのか、それらの例をみていきましょう。
形がキレイ
キレイな形とはリード線を中心にランドまでにはんだが溶け込み富士山のような形をしていればキレイでしっかりとはんだが溶けてはんだされているといえます。
表面がキレイ
はんだの表面が凹凸なくキレイな状態ではんだが流れている。
はんだがちゃんと付いている
はんだが良く溶けリード線とランドにちゃんとはんだが付いている。または取れたり抜けたりしないことが良いはんだ付けとなります。
【良いはんだの付けの例】
ダメなはんだ付け
ダメなはんだ付けとは、見た目も良くなく、はんだがしっかりと溶けている状態です。
目玉はんだ
目玉はんだとは、はんだの量が少なく基板のランドとリード線に溶けこんでいない状態をいいます。目玉はんだになっていると接触不良の原因となります。
【目玉はんだ】
ブリッジ(ショート)
ブリッジとはランド、リード線どうしがつながっている状態のことをいいます。
このような状態になると電気回路がつながることでショートすることになります。
【ブリッジ】
いもはんだ
いもはんだとは、リード線にはんだが多くつけられた状態(団子状態)でランドにはんだが溶け込んでいないことでおきるのがいもはんだです。
いもはんだが発生するのはランドの温度が温まっていないことでおきます。
このような状態だと接触不良となります。
【いもはんだ】
プリント基板の断線
プリント基板に無理な力や熱が加わったりすると基板にプリントされている配線が断線することもありショートします。
はんだ付けのポイント
次は、はんだ付けを行う際のポイントを見ていくことにしましょう^^
はんだ付けのポイントとしてはんだに熱を伝え充分に溶かすことが必要です。
【はんだ付けのコツ】
- はんだごては熱くしてから使う。
- はんだごての使いかたのポイント。
- ランドに熱を伝える。
- こてのお掃除は熱が下がる!
- はんだごて台の置き方。
- はんだごて使用後のお手入れ。
- はんだごては熱くしてから使う!
はんだごてはしっかりと温めてから使うことがポイントとなります。
電源を入れて直ぐに作業をすることはできないです。充分熱くなるには、少し(約2分~3分)待つ必要があります。
熱くなったら作業開始です^^
- はんだごての使い方のポイント
基板のランドにこて先のとがった部分をあてることを思い浮かべるが、熱の伝わり方が少なくなります。
ランドにたいしてはんだごてを寝かせあてて熱を伝えるようにしましょう!
- ランドに熱を伝える
はんだ付けは充分な熱が必要となります。
それにはランドにも熱を伝えておかないとうまく熱が伝わらなくキレイなはんだ付けができなくなります。
ランドにも充分な熱を伝えておきましょう。
- はんだごてのお掃除は熱が下がる!
はんだ付けの前にこて先のお掃除もしておくことも必要になりますが、その際に気を付けておきたいことがあります。
濡れたスポンジにこて先に付着した汚れを滑らせて取り除くのですが、こて先の温度は下がってしまう。
この状態ではんだ付けを行うと充分な熱を得られず、うまくはんだ付けができなくなります。
こて先の温度が上がるまで約2分~3分は待つことがおすすめです^^
- はんだごて台の使い方
はんだごてを置く(休める)時は、はんだごて台を使います。
その時に温度が下がらないように置きましょう。
こて先をこて台に置くと温度が下がるので手前を置きます。
【はんだごての良い置き方】
こて先より離した手前で置きましょう!
【はんだごての悪い置き方】
はんだごての先端を置くと温度が逃げて下がってしまいます。
- はんだごて使用後のお手入れ
はんだごてを使用した後にやっておきたいことがあります。
はんだごての先にはんだを付けておきましょう。
そうすることでこて先をサビから守ってくれます。
使用後は、忘れずにやっておこう!
はんだは手直しができる!
はんだ付けを失敗しても焦らなくてもいいです^^
はんだは手直しができます!
余分に付いた(イモはんだ)はんだやうまく溶かしきれなくても大丈夫です^^
失敗したと思った時に頼りになるのがこちら。
【はんだ除去に便利グッズ】
- はんだ吸取り線
- 真空はんだ除去ポンプ
- はんだ吸引器
上記のはんだ除去が一般的。
一番使いやすかったのが、「はんだシュッ太郎NEO」でした^^
よろしければおすすめします。
まとめ
はんだ付けを行う際は、こて先をキレイにお掃除をしてから作業を行います。
また、基板のランドやこて先は充分に温める必要がありました。
リード線は少し倒しながらはんだを行うとしっかりとくっつきキレイな仕上がりとなります。
最後に、はんだには「ヤニ」入りがあります。ここでの「ヤニ」とは「松ヤニ」のことになります。
一般的に「フラックス」といい、はんだ付けを助けてくれる頼もしい成分(薬品)になります。フラックスが入っているとしっかりとはんだを付けてくれます。
皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか^^