車のブレーキパッド交換!交換時に必ずやっておきたい作業があります。ブレーキキャリパーに組み込まれているピストンを押し込む作業!今回は、ブレーキキャリパーのピストンを専用工具を使わずに押し戻す方法をご紹介します。ピストンを押し込む時にちょっとした工夫で戻すことができます。専用工具を買わず、使わず簡単にできるんです!ブレーキキャリパーのピストンを押し戻す方法を見ていくことにしましょう!
Contents
ブレーキキャリパーのピストンとは
ブレーキキャリパーとは、ブレーキローターをはさみタイヤの転がり運動を止める!そんな役割をしています。ブレーキキャリパーとピストンの構造を知ることで、どのような働きをしてくれるのかが分かります!
<ブレーキキャリパー>
ブレーキパッド交換には、キャリパー内のピストンを押し戻す作業が必要がある。
初めての方や車の構造が苦手な方にブレーキキャリパーの働きをざっくりと解説していきます。ざっくりですけど…😅
そんなの必要ないよって方は、ここはすっ飛ばして、かなり⇩へ進んでくださいー!
構造や制御が分かると車の安全面や日頃の点検の意味が分かるようになり今後のDIY整備が楽しくなるはずだ!
専用工具がなくても代替え工具で応急処置!そんな工具の使い方をご紹介します。
ブレーキの動作で重要なブレーキキャリパーの役割を見ていきましょう!
ブレーキキャリパーにはピストンが組み込まれています。
ざっくり言うとブレーキペダルを踏むとキャリパー内のピストンが油圧によって押され飛び出そうとします。その油圧のかかったピストンがブレーキパッドを押し両サイドからローターをはさむことでタイヤの転がりを止め、車が停車していきます。
こんな感じ😄
<ブレーキ動作の一連の流れ>
■フロントのブレーキの場合!
ブレーキペダルを踏む
⇩
ブレーキホース配管内に油圧がかかる
⇩
ブレーキキャリパーのピストンが押される
⇩
ブレーキパッドがローターをはさむ
⇩
車輪が止まる
⇩
車体が停止する
上記がブレーキ(フロントブレーキ)の一連の動作です。リアも同じで部品名が変わるだけです。
油圧によってブレーキの動作を行っています。
現在は、電子制御も加わって複雑な動作も行っています。ここ割愛😅
ABSとか ABSとか ABS ABSとか…
ブレーキキャリパーの役割とその名称はコチラから😄
ピストンを押し戻す方法/専用工具は使わない!
ピストンを押し戻す作業に専用工具を使わず戻すことは、可能なのでしょうか?
<キャリパー内 ピストン>
専用工具は使いません。手で押し戻します!それは無理です冗談です😅
ブレーキパッドを交換する際に工具が必要!使用する工具は、メガネレンチやボックスレンチを使います。ブレーキキャリパーなどブレーキ回りの部品を脱着する際、私がオススメするのはメガネレンチです。
おすすめの工具はメガネレンチ 2本!
メガネレンチは、しっかりとトルクもかけられサイズによって装着する手間もなく手軽に使えるのでとても便利です。
ボックスレンチは狭い所や同じボルトが何ヵ所もある場合は、ラチェットを装着して使っています。
話しがそれましたが、メガネレンチを使ってピストンを押し戻すってことです!
ここでの押し戻す方法は、一般的な構造のものです。ほとんど同じような構造ですがメーカーや車種によって一部構造が違うものがあります。よく確かめてから作業に取り掛かりましょう。
押し戻しの作業が、無理だと思ったら分解せずにディーラーさんや車の修理工場などに持っていくことをオススメします。
ピストン戻しに用意するもの
ピストン戻しに用意する物は、以下のものになります
- メガネレンチ2本 サイズは12mm~17mmぐらい
- 手袋とゴーグル
- 気合と力 😄 ※かなり重要
<メガネレンチ>
メガネレンチ2本あるとピストンを戻す時にとても楽だ!
キャリパーピストン押し戻し手順
車体をジャッキアップしスタンドをかけて、タイヤを外します。
タイヤの脱着方法、むずかしくないです。こちらの記事に詳しく解説しております。ご覧ください😄
次にキャリパーピストンの押し戻し作業の手順を見ていきます。
作業前は、必ず手袋、ゴーグルをはめて作業をしましょう。
step➊ブレーキキャリパーを外す
初めにマスターシリンダータンクのブレーキフルード、作業時にあふれ出すのでスポイドなどである程度抜き取っておきましょう。
作業中は、ふたも開けておきます。やりがちなことで、作業後にふたを閉めることをやってしまいがち忘れないように😄
<ブレーキフルード抜き>
次にブレーキキャリパーを外す。ブレーキキャリパーは、キャリパーマウントに2本のボルト、スライドピンで固定され、その2本のボルトの下側を外します。
ボルトサイズは、14mm。そこで登場するのがメガネレンチになります。
レンチとボルトの頭を合わせ、反時計回りにレンチを回しボルトをゆるめます。
<ボルトをゆるめる>
ボルトが固着している場合、手の平(母指球)を使いたたいてゆるめる。
三菱さんの軽自動車のトルクは、44.5N・mで締まっています。かなりきつく締まっているのですべってボルトの頭をつぶさないようにしっかりとレンチをかけて回します。
三菱さんの車のスライドピンは、上と下のボルトが違います。上側は、先端にゴムが付いています。
年式によっては、上下反対の下側にゴムが付いていたりもするので、取り外し後は、よく確認しておきましょう。
<スライドピン>
スライドピンを外したらブレーキキャリパーを上に起こします。
上に引き起こしていきます。
真上まで起こし、横へスライドさせて外します。
ブレーキキャリパーを取り外せました😄
ブレーキキャリパーをS字のフックに引っ掛けてスプリングに吊るします。
上記の写真のようにピストンが上にくる位置に吊るしていきます。
この位置にしておかないとピストンを押し戻す際、力が入らないです。
step➋古いブレーキパッドを外す
取り付けてある古いブレーキパッドを外していきます。
ブレーキキャリパー側のパッドを外します。
汚れで固着しているので ⊖ドライバーでこじって外します。
反対側もドライバーを使って外す。
三菱さんの軽自動車のブレーキパッドは、ブレーキキャリパーに片方が取り付けてあります。これはかなり便利😄
ブレーキローターを外す際、キャリパーマウントを外さなくても交換ができるのでとても簡単で楽です。考えてあるな~関心です😄
step➌ピストンを押し戻す前準備
ピストンに古いブレーキパッドを押し当てます。メガネレンチを準備します。
メガネレンチをあてて準備します!
step➍気合
では、いよいよです。ピストンを押し戻します。
かなりの気合が必要です!深呼吸して「おりゃ~」😤の掛け声で!
step➎ピストンを押し戻す
「おりゃ~」😤
メガネレンチをゆっくりと下へ動かします。慌てるとすべってしまうのでゆっくりです。
すべるとケガをします😅
気を付けましょう。自己責任で。
じわじわとキャリパーピストンが戻っていきます。
更に、「おりゃ~」「グギギ」😣
完全に押し戻しました。
どうでしたか?
かなり気合を入れて押し戻しましたか?
意外と簡単に戻ってくれるピストンもありますが、なかなか戻ってくれないのもあります。これは気合がいる!
こちらの動画は、ブレーキパッドの交換をご紹介してます。専用工具を使わずピストンを押し戻しています。この時は、かなり力が入って次の日は、筋肉痛でした😄
後半動画はブレーキローター交換です!
ピストン押し戻し後の確認
ピストンを押し戻したら必ずやっておきたいこと。
ピストンの淵にあるゴムの部品、ブーツと呼ばれている部品です。破損していないかよく確認しておきます。押し戻す際にブーツ内に空気が入ることがあります。その時は、⊖ドライバなどでほじって空気を抜きます。その時に破損させないように慎重に。
ブレーキ配管、ホースなどの状態も見ておくことをオススメします。ホースが硬い場合は、交換が必要になります。
また、車輪取り付け後は、車体を動かさずブレーキペダルを数回踏んでピストンを押し出します。初めはブレーキが効かない状態があります。ピストンが押し出されなじむまで数回踏みましょう。
<ブレーキキャリパーの名称はコチラです>
<ブレーキキャリパー塗装はいかが!>
まとめ
今回は、専用工具を使わずブレーキキャリパーのピストンを押し戻す方法をご紹介しました。
三菱さんの軽自動車のブレーキパッド、ローター交換は、本当に簡単で楽にできます。三菱さん以外のメーカーの車でも大丈夫、簡単に交換は、出来るので是非、皆さんDIY整備を楽しんでもらえたらと思います。
ケガや、事故に気を付けてくださいね😄
今回は、ここまでとなります。ご覧になられていかがだったでしょうか。また、別の記事もご覧下さいね。
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皆様の愛車がいつまでも綺麗であり続け安全かつ事故の無いことを祈っております。
では、また次回お会いしましょう!
<タイヤ交換動画はコチラです>
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