車の動きを止める部品がブレーキです。皆さんブレーキ部品の名前ってご存知でしょうか?マニアックすぎて知らない人の方が多いかもしれませんね。ブレーキ部品にはいくつもの部品があります。ディスクブレーキと呼ばれるタイプの部品の中にブレーキキャリパーがあります。今回は、初心者の方にわかりやすく、ブレーキキャリパーの名称と役割をご紹介します。
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ブレーキキャリパーとは
ブレーキキャリパーは、ディスクブレーキ車に使われているパーツで回転するディスクローターをブレーキパッドを押し当てて(挟んで)回転を止めるための部品の一つです。
ブレーキを効かせるためにブレーキパッドを動かす動作をあたえるのがブレーキキャリパーになります。
ブレーキキャリパーが使われているディスクブレーキ車は、一般的にフロント側のブレーキに設置されています。後輪は、ドラムブレーキが設定されています。4輪ともドラムブレーキであったり、ディスクブレーキといった車もあります。
※4輪がドラムブレーキは大型トラックやダンプカー、ディスクブレーキはスポーツカーや高性能車両など。
ブレーキキャリパーの部品名称
ブレーキキャリパーの部品名称をご紹介します。
<フローティングタイプディスクブレーキ主要名称>
ブレーキキャリパーの役割と構造
ブレーキキャリパーは、ブレーキパッドに働きかけブレーキローターの回転を止めるのは分かりましたが、その役割と構造を少しだけ詳しく見ていきましょう。
皆さんは、車を停車させるにはブレーキペダルを踏んで減速から停車までの一連の動作で停車します。
この一連の動作は、
ブレーキペダルを踏む ⇨ マスターシリンダー ⇨ キャリパー内のピストン ⇨ ブレーキパッド ⇨ ブレーキローター ⇨ 車輪 ⇨ 車体停止
以上、ざっくりとなっていますが、こんな感じです。あっ、あれでしょ、省いていますよ😄
ブレーキブースター(倍力装置)ですよね、今回は割愛しまーす。
ブレーキキャリパーの役割
車輪の回転と同回転しているブレーキローターをブレーキパッドで挟んで、両サイドから押し当てて回転を減速させますが、そのブレーキパッドを動かすためのピストンや、ブレーキパッドを設けています。
ブレーキキャリパーの構造
ブレーキキャリパーの構造?ブレーキペダルを踏んでキャリパー内のピストンシリンダーが動く?これがどの様な仕組みで動いているのかって思いますよね。
ブレーキペダルを踏むとペダルをかえしてマスターシリンダー内のピストンが動きブレーキフルード(ブレーキオイル)が加圧され、その油圧によってブレーキキャリパー内のピストンシリンダーにも油圧が作用されます。
これにより、ブレーキキャリパー内のピストンが押し出されと同時にブレーキパッドがブレーキローターを挟み押し当てられ摩擦力によってタイヤの回転を減速、止めることで車体は停車することができます。
ブレーキキャリパーは、ブレーキキャリパーブラケット(マウンティングブラケット)に固定され、そのキャリパーブラケットは車体に固定さています。これによりタイヤの回転を止めて車体を停車させることができるんです😄
ブレーキキャリパーの種類
タイヤの回転を減速させ止める役割をになうブレーキキャリパーですが、その構造上においてピストンが重要になります。その重要なピストンには、タイプの違いがあり種類は2種類あります。
フローティングタイプディスクブレーキ
ピストンを片方だけ持つのが「フローティングタイプディスクブレーキ」で、浮動型、方押し式と呼ばれているタイプになります。
「フローティングタイプディスクブレーキ」は、軽量で安価にでき、構造はシンプルで一般的な車に多く使われているディスクブレーキのタイプになります。
オポーズドタイプディスクブレーキ(対向ピストン型)
一方の「オポーズドタイプディスクブレーキ」はピストンが両側に持つ対向ピストン型と呼ばれるタイプです。
安定した制動力とコントロール性を合わせ持った特徴があります。制動力を高めるためにブレーキパッドの面積を大きくする必要があります。その場合に、ピストンの数を増やすことで、制動力を高め両側からの圧力を均等にかけなければいけないです。それには「オポーズドタイプディスクブレーキ」が最適で多く用いられています。
「オポーズドタイプディスクブレーキ」はブレーキパッドの面積によってピストンの数が変わります。面積が大きくなるとそれだけピストンの数が増えます😄
片方に2個、3個といった数のピストンを持つ4ポッド、6ポッドのタイプがあります。更に、高性能車両に片方5個の10ポッドという制動力が高い高性能ブレーキがあります。それは、曙ブレーキ工業株式会社さんが開発されたブレーキキャリパーで「akebono」と呼ばれています。車好きなら見たこと聞いたことがあるメーカーの名前ですね!他にも、「bremboさん」が有名ですね!
ブレーキキャリパーの交換方法
ブレーキキャリパーの交換はできます。お値段は、なかなかなもんですが…😅
➊車体をジャッキアップしジャッキスタンドをかけて浮かせ固定します。
➋ブレーキホースを外す。
➌ブレーキキャリパーを留めているスライドピン14mmを外し、取り外します。
➍ブレーキキャリパーブラケットの17mmのボルトを外し、取り外します。
➎取り付けは、取り外しの逆になります。新品のブラケット、キャリパーを取り付けます。
ブレーキパッドとローターの脱着方法もついでに載せちゃいます😄
ご視聴よろしくお願いします😄
<ブレーキパッド交換>
<ブレーキローター交換>
ブレーキキャリパーって塗装できるの?
答えはもちろん「はい できますよ」😄
スプレータイプの塗料は、養生が大変ですが、初心者のかたなら筆や刷毛を使って塗っていくのがオススメです。
作業時間は慣れていないと、4箇所の施工で約6時間~7時間は必要だと思います。また乾燥させるにも時間が必要です。また晴れた日が続く時に施工するのがベストですね。
- マスキングテープ
- 刷毛、筆
- ブレーキクリーナー
- 塗料
- ゴム手袋
➊ゴム手袋をはめます。この塗料は、密着性が高いのでなかなか落ちないですよー!
➋マスキングテープを塗りたくないところに貼り養生します。
➌塗料は、1回塗って約15分待って乾燥させます。それを3回塗っていきます。
※3回塗ると塗装面が「ボソボソ」となってくるので乾燥してから塗りましょう。特に塗料の玉になっているところが「ボソボソ」感になりやすいですよー!
定番の塗料はホルツさんですね!
仕上がりの「ツルツル感」で光沢が違いますよ😄
初心者の方で迷うならこちらをオススメします!
ソフト99さんの塗料ですが「廃盤」になっているようです。ネットでは、まだあるみたいで取り扱っておられる業者もまだあります。早い者勝ち😄
他に、色にこだわるならドイツメーカーのFOLIATECさんの「ブレーキキャリパーラッカー」という塗料があります。色は、25色と豊富にあり個性に合わせて選ぶことができるのも魅力ですね。ソフト99さんと同じ2液性の塗料です。
まとめ
今回は、初心者にわかりやすく ブレーキキャリパーの名称と役割をご紹介しました。
ここに辿りついたということは、ブレーキ回りの整備をやろうと考えられている方だと思います。DIYメンテを思い立った方や初心者の方に部品発注の際にお役に経てるかと思います。
最後の方にご紹介したブレーキキャリパーの塗装も刷毛や筆を使いうと簡単に綺麗にできますよ。自分好みの色で足元からオシャレになってみてもええですね。
また、ブレーキパッドやローター交換のサイトや動画も用意しましたので参考になればうれしいです😄
今回は、ここまでとなります。ご覧になられていかがだったでしょうか。また、別の記事もご覧下さいね。
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皆様の愛車がいつまでも綺麗であり続け安全かつ事故の無いことを祈っております。
では、また次回お会いしましょう!