車の運転中にブレーキを踏むと、かすかに響く「キーキー」音!皆さんも一度は耳にしたことがありますよね。この「キーキー」音は、ブレーキパッドが「減ってきているよー」と知らせてくれているブレーキパッド交換の合図です。この音が鳴りだしたらディーラーや車の修理工場にお車をお持って行かれてるんではなかろうかと。ブレーキパッド交換の費用って意外とお金もかかっちゃいますね!ところがブレーキパッド交換って自分でも出来ちゃうんですよ!「どうやってブレーキパッド交換するの?」と、思われる方もいらっしゃるんじゃなかろうかと。今回は、自分でも出来るブレーキパッド交換方法とまた交換にかかる費用と交換時期についてご紹介します。動画もあるのでそちらもご参考になればうれしいです!
ブレーキパッドとは
ブレーキパッドは、タイヤの回転と連動して回転しているブレーキディスクをはさみ停止させる制動装置の一つです。
このことから、タイヤの回転を止め車体を停止させます。
ブレーキパッドは、ブレーキディスクを挟みパッドが押し当てられることで摩耗し、徐々にすり減っていきます。ブレーキパッドが減って薄くなるとブレーキ性能は低下します。大きな事故にもなりかねないです!
また、著しく減ったブレーキパッドは車検に通らないので気を付けておきたいところですね。
【ブレーキキャリパー役割と名称はコチラから😄】
ブレーキパッドの交換時期
皆さんは、ブレーキパッドがどの様な状態になってくれば交換すればいいの?って思うこともあるかと。ブレーキパッドの交換時期の目安は、走行中のブレーキで「キーキー」と鳴るお知らせが、よく知られている交換時期のタイミングですね。
ありますよ😄 交換時期の目安を見ていきましょう。
ブレーキの交換は、走行状態やブレーキパッドのメーカー、材質によって減りの影響等を受けます。
音による確認
先程も出てきましたが、走行中に音や表示で知らせてくれる機能になっており、それはブレーキパッドにインジケーター(パッドセンサー)が設けられブレーキパッドが減ったことを知らせてくれます。この機能には、大きく分けて2種類あります。
機械式と電気式に分かれます。
- 機械式
ブレーキパッドが減った際、パッドに設置された金属部品がブレーキローターに接触することで「キーキー」と鳴らして知らせます。
- 電気式
ブレーキパッドに取り付けられたケーブルが切れてブレーキ警告灯ランプが点灯することで知らせてくれます。
一般的には、機械式になります。これらの合図があれば交換の時期と考えられます。
パッド残量による確認
ブレーキパッドの減り量での交換時期の目安になります。新品のブレーキパッドは、一般的に約10mmのものになっています。残り量が、1mmになると車検にも受からなくなります。
交換の目安となると、約3mm以下で交換をおすすめします。
走行距離で確認
走行距離によるブレーキパッドの減り量は、約10,000kmで約1mmと言われています。ブレーキパッドの距離数による減り方は、普通車、軽自動車どちらもさほど変化なくほとんど同じです。
しかし!これはあくまでも目安、運転の仕方やメーカーによっては早く減ることもあるので、走行距離と照らし合わせながらよく確認しましょう。
ディーラーや修理工場では車検時期になったり走り方などを考慮して早めの交換をされることもあります。安全面からの交換なので早めに交換するのがこのましいですね。忘れてしますこともあるので。
※「キーキー」と鳴くようになったら早期の交換をおすすめします。
交換費用は?
皆さんが、一番気になるところではないでしょうか。
- ブレーキパッドの部品代
- ブレーキパッドの交換工賃
上記の2つのお金がかかります。
ブレーキパッドの部品代
大きく分けて軽自動車と普通自動車になります。
また、フロント用とリア用がありフロントの方が早く減るので交換のサイクルは早めとなります。
※フロントとリアのブレーキ圧の違いによることから違う。
フロント用とリア用の部品で2セットづつと考えなければいけないです。
例)フロント左右1セット7,000円 リア左右1セット7,000円
ここでは、フロント側だけの交換としておきます。
軽自動車:約7,000円~
普通自動車:8,000円~
交換工賃
交換工賃はお店によっては、違うのでよく確認しておくことをおススメします。
フロント左右(2箇所)で約6,000円(税抜き)~ ぐらいになります。(イエローハットさん 確認は必要です)
お店によっては、1箇所約5,000円のところもあります。
- 軽自動車
部品代 7,000円 + 工賃 6,000円 = 13,000円
- 普通自動車
部品代 8,000円 + 工賃 6,000円 = 14,000円
上記の金額は、あくまでも目安です!
ネットがお得!
おっと!言い忘れてました。今回のブレーキパッドを交換するお車は、ジィーさんの愛車である三菱トッポさんになります。
トッポさんのブレーキパッドは、Amazonさんで購入しました。Amazonさんでブレーキパッドとローター(共に左右)で7,000円弱で購入しましたので安くできました。
整備の規則
ブレーキパッドをお店に頼んで交換してもらってもいいのですが、今回は、自分でブレーキパッドを交換します!🤔
おおっと、ブレーキパッド交換前に!
車の整備には規則があります。
ブレーキパッド交換には規則が!
車の整備は、自分でやってもいいのですが、少し規則があるので、そちらを見ていきましょう。
自車所有のブレーキパッド交換の場合は法律的規則もなんら問題はないです。
しかし以下のことには、規則があります。道路運送車両施行規則の中にうたわれています。
他人の自動車の整備(ブレーキパッド交換)をする場合は法律的に問題があります。
道路運送車両施行規則(法律)の「第三条 分解整備の定義」「法第四十九条第二項の分解整備とは」に定められているので交換などの整備は車の整備ができるお店か工場で行わなければならないです!
こちらを参照してください⇩
自分の所有している車は、自分で点検、整備は可能なので大丈夫ですね。
しかし、自己責任になりますが、不良整備で事故などは、あってはならないことです!
ブレーキパッドの交換方法
※こちらの分解整備は、自己責任となります。
それでは、ブレーキパッド交換をやっていきまーす!
・ブレーキオイル(ブレーキフルード)を抜く
・車体を上げウマをかける
・タイヤを外す
・キャリパーを外す
・古いブレーキパッドを外す
・キャリパーのピストンを押し戻す
・グリス塗布
・ブレーキパッド取り付け
・キャリパーを取り付け
・ピストンを少し押し出す
・タイヤを付ける
作業の流れは、こんな感じです😄
登場するパーツはコチラ!
<ブレーキパッド>
<箱の中 ブレーキパッド>
<メガネレンチ>
サイズ違う😅
大丈夫、いいのだ!
ブレーキフルードを抜く
作業中の注意点することがあります。
塗装面にブレーキオイルを垂らさないよう養生(マスカー)して作業をしましょう。
ブレーキオイルは、塗装にかなりのダメージを与え変色の原因などを作ってしまいます。
初めにエンジンルーム内にあるマスターシリンダーのリザーバータンクからブレーキフルードをスポイトなどを使い抜いていきます。
なぜ、ブレーキフルードを抜くのか?
それは、ブレーキパッドが減ることでブレーキキャリパー内のピストンが押しだされ、新しいブレーキパッドを入れた時、ブレーキローターに緩衝し組付けられないです。
組付けられないことで、ピストンを押し込みます。そうすることで、ブレーキフルードが逆流しマスターシリンダーのタンクからブレーキフルードがあふれ出します。
リザーバータンク内のブレーキフルードを抜き取っておくことで、あふれ出しを防止します。
車体を上げる
ジャッキを用意し車体を持ち上げます。上がったところで、ジャッキスタンド(ウマ)をかけます。ジャッキスタンドのかける位置を間違えると車体が凹むことになります!
気をつけて!
更にケガの無いように😣
タイヤを外す
車体が持ち上がったら、タイヤを外していきます。
※タイヤは、地面に接地している時に少し緩めておけば浮いている状態でもホイールナットを緩めやすくなります。
ブレーキキャリパーを外す
ブレーキキャリパーを外します。ブレーキキャリパーは上下2本のスライドピン(ボルト)で留まっています。
スライドピンのサイズは、14mmです。
下側のスライドピンをメガネレンチで外します。
※メーカーや車種によってはボルトサイズが違うのでよく確かめておきましょう。普通自動車で17mmがあります。事前に調べておくようにしましょう!
また、スパナやモンキーレンチも使えますが、ボルトのヘッドをなめることがあります。できるだけメガネレンチの使用をオススメします。
スライドピン(ボルト)を抜き取ったらブレーキキャリパーが外せるようになります。
ブレーキキャリパーを上へ引き上げるように動かす。
ブレーキキャリパーを上側に持ち上げたら、横へスライドさせます。
取り外せました。
S字のフックを用意します。100均です!
ブレーキキャリパーをサスのスプリングに引っ掛けます。
取り外したブレーキキャリパーをダンパースプリングに引っ掛けます。
古いブレーキパッドを外す
ブレーキパッドは、ブレーキキャリパーとキャリパーマウントの2箇所に取り付けてあるので交換。
ブレーキキャリパー側のブレーキパッドを外しますよー。
ブレーキパッド外した。
キャリパーマウントのブレーキパッドを外す。
固着して、外せない!
⊖ドライバー使ってこじてみる。
外せた😄
かなり摩耗してました!
ブレーキキャリパーお掃除
ブレーキキャリパーとキャリパーマウントをお掃除します!
登場するするのはブレーキクリーナーとショップタオルになります。
キャリパーとキャリパーマウントにブレーキクリーナーを拭きつけ汚れやサビを落としていきます。
めっちゃかけてます😄
汚れがひどくこびり付いてたらサンドペーパーや金属ブラシなどを使って「ゴシゴシ」と汚れを落としていきます。
汚れを拭き取っていきますよー。
ショップタオルを使い拭いていきました。
経年劣化の激しい車なので、頑固な汚れですー!
ピストンを押し戻す
汚れが拭き取れたら、次にブレーキキャリパーから出ているピストンを押し戻します。
ピストンを押し戻すにはいくつもの方法がありますが、よくされている専用工具を使った作業とジィーさんが昔、整備士をやっていたメガネレンチを使った当時のやりかたの2点があり、その中の整備士だったころの方法をご紹介します。
●使用する工具と使い方
ブレーキキャリパープレスといった工具を使った方法をご紹介します。
ピストンを押し戻す時は均等に圧をかけないとうまく戻ってくれないこともありますが、こちらの工具は、均等に押し戻してくれます!
ブレーキキャリパープレスツールをピストンにあてがいます。ネジ式になっているのでハンドルを回すことでピストンが押し戻っていきます。
ピストンが押し戻ったところで完了です。簡単ですね😄
今回は、こちらの方法でピストンを押し戻していきます。
メガネレンチを使ってピストンを押し込んでいきます!
ジィーさんが昔、整備士の時にやっていた方法です。
外した古いパッドをピストンに当てます。
メガネレンチ2本を用意します。
メガネレンチの曲がりを利用し、「グイ」っとメガネレンチを動かし
ピストンを押し戻します。
大きなサイズのメガネレンチが無いので14mmと17mmでやりました。
「せ~の おりゃ~」😤
まだまだ~!
ふぅ~、戻りました!
こんな感じに戻ります😆
メガネレンチを使いピストンを戻す際は、滑ることがあるので気を付けましょう。
ウオータープライヤー使用時の注意点、ピストンのブーツ(ゴム)をキズ付けることもあるので気を付けましょう。
ピストンを押し戻した際にブーツ内に空気が入ることがあります。
ブーツにキズを付けないように⊖ドライバーなどでブーツを浮かし空気を逃がします。
ブーツ(ゴム)にシリコーングリスなどを塗布し、ゴムの劣化防止に使用しますよ。
ブーツにグリスを塗布してます。
ブレーキパッドの面取り
ブレーキパッドの面取りを行います。新しいパッドは、エッジが効いてるので面取りをします。
サンドペーパーは♯60番手。
角を削って面取りします。
今回のブレーキパッドは、新品状態から面取りがされているので作業が省けました。
今は、親切になってるー
ブレーキパッドにグリス塗布
新しいブレーキパッドに金具や鉄板のシムが付いています。これをパッドに装着するのですが、その際に泣き防止のためにグリスを塗布します。
●グリス塗布
ブレーキパッド背面にグリスを塗布します。塗る面積は、ピストンの円周ぐらいの範囲で塗布します。
またパッドの両端の金具部分にも塗布します。
ローター側には塗ってはダメです!滑ってブレーキが効きません!間違えないように!
グリスを塗布した側に鉄板を装着します。また鉄板の上にも同じ範囲、量のグリスを塗布します。
※鉄板シムを付けないといった方もいらっしゃいますが、マニュアルの組図には載っているので取り付けておくことをオススメします。
ブレーキパッドの上下の突起部分、キャリパーにはめる部分にもグリスを塗っていきます。
スライドピンにも塗布!
スライドピンの長さも気を付けよう!
取り外した下側のスライドピンは先端はゴムになっていない。上側のスライドピンは先端がゴムになっているので全外しの場合は、間違えないように。
ブレーキパッド取り付け
グリスを塗り終えたらブレーキパッドをキャリパーに取り付けていきます。
もう片方は、キャリパーマウントに装着します。
※この時、グリスの塗り忘れが無いか鉄板のシム、金具を忘れていないか確認しておきます。
キャリパーを取り付ける
キャリパーを取り付けましょう。
キャリパー上側のスライドピンに横からスライドさせはめていきます。
上のスライドピンに装着できたらキャリパーをローター側に下ろします。
装着できました😄
※この際に、スライドピン(ボルト)周辺にもブーツ(ゴム)があるのでシリコーングリスを塗っておきます。
下側のスライドピン(ボルト)をメガネレンチ14mm、トルクは約45N・mで締めます。
※三菱自動車さんの軽自動車、スライドピンの締め付けトルクは 44±5N・mです。車種やメーカーによっては違うのでよく確かめてから取り付けましょう!
※三菱さんのスライドピンは上下の首下の長さ寸法が違います。上下スライドピンのどちらかの先端にゴムが付いています。部品を外す時によく見ておきましょう。
スライドピンが締められたら交換作業は完了です。
44.5N・m ⇨ 4.53kgf・m
トルク値(kgf・m) =トルク値(N・m)÷ 9.806652
トルク値(N・m) =トルク値(kgf・m)× 9.806652
ピストンを押し出す
ブレーキキャリパーのピストンが奥に入り込んでいるのでパッドがローターにあたるまで押し出す必要がありますよ。
その方法は、ブレーキペダルを数回踏んで押し出していきます。
数回踏み込むことでピストンが押し出されパッドがローターに設置します。
これで完了です!
これをやっておかないと初めのブレーキが効かず、危険です!必ず数回、ペダルを踏んでおきます!かなり焦ります😣
タイヤ取付け
タイヤを付けて車体を下ろし、もう一度タイヤを増し締めします。(かなり割愛😅)
以上がブレーキキャリパーの交換でした。
どうでしたか。
思っていたより簡単に出来るかと。タイヤ交換時にブレーキパッドの状態を確認しておき、あらかじめ必要な工具や部品を調べておくこともおすすめします。
タイヤ交換とついでにやっちゃってもいいかと思います😄
チャンネル登録、よろしくお願いします。むっちゃ喜んで、頑張れるので😄
まとめ
サイトを参考にされて不具合、事故等生じましても責任を負いかねますので予めご了承ください。
今回は、自分で出来る!自動車のブレーキパッド交換方法をご紹介しました。
走行中のブレーキ音「キーキー」は、ブレーキパッドによるものでした。パッドが減ってくるとお知らせしてくれるセンサーでもありました。
機械式とはいえよく考えられていて関心します。
交換は、自分でも出来ることが分かりましたが、他者の車を扱うことは出来ないことも分かりました。
自分で行うブレーキパッド交換は簡単でした。自己責任にはなるのですが、やってみてはいかがでしょうか。出来そうもないと考えられた方は、無理をせずディーラーや修理工場へ持っていくことをオススメします。
今回は、ここまでとなります。ご覧になられていかがだったでしょうか。また、別の記事もご覧下さいね。
mamecoroエンジンは、動画もやっておりますので、そちらの方もご視聴よろしくお願い致します。また、チャンネル登録も宜しくお願いします。
ご覧いただけたらうれしいです。
皆様の愛車がいつまでも綺麗であり続け安全かつ事故の無いことを祈っております。
では、また次回お会いしましょう!