車のエンジンをかけるとボンネットが熱くなっていきます。これは、エンジンに燃料が送り込まれ燃焼していることで熱くなります。でもこのままだと熱くなりすぎてエンジンは、オーバーヒートになっちゃいますね。熱いままでは壊れちゃうのでエンジンを冷やさないといけないです。エンジンを冷やすには、冷却水が必要となります。でも冷却するのは単に水だけじゃなく冬場の凍結やサビを防ぐための不凍液(LLC:ロングライフクーラント)を混ぜ合わせています。今回は、「エンジンを冷やす冷却水(LLC)の点検方法、点検は簡単です!」をご紹介します。
Contents
LLCと冷却水とは
ここで登場する冷却水(LLC:ロングライフクーラント)とは、エンジンを冷やすためのものです。メーカーによっては、緑色や赤色などの種類があります。機能や性能(内容)は変わらないですよ。
この冷却水、エンジンを冷やすなら水でもいいんじゃないの?と思う方もいらっしゃるかと。
いえいえ水だけではダメなんですー!
ではでは、水だけじゃダメな理由を次で、見てゆきましょう😄
LLCの役割
先ほど、水だけではダメと言いましたが、水だけだとエンジン内や配管などの金属内部を腐食させサビさせてしまいます。また、氷点下になると水は凍ってしまうことで、体積が膨張します。そのことで配管やエンジン内部の冷却系を破損させることになります。
LLC(ロングライフクーラント)とは
LLC(ロングライフクーラント)とは、先ほども解説の中に出てきましたが、LLCの色(緑色、赤色)はメーカーによって違いがありますが、内容は同じですね😄
LLCは水と混ぜ合わせて使うことで水の氷点下を下げて凍らないようにしたりサビを防ぐ働きをしてくれます。
主成分として、エチレングリコールになります。
販売されているLLCは、2通りあります。薄めて使う原液タイプとリザーブタンクにそのまま入れられるものがあります。
交換時期は、1~2年に一度ぐらいは交換するのがこのましいと言われてます。じぃーさんのハスラーさんは、車検時に交換してありました(中古車なので確認してみました)😄。
冷却水の交換方法とエア抜き注意点
冷却水の交換は、自分でも出来ますが、適正な量の冷却水がないとオーバーヒートするのでよく確かめる必要があります。また、排出した冷却水は、お近くのガソリンスタンドやカー用品店などで引き取ってもらう必要があります。
使用している冷却水(LLC)は、毒性があり、そのまま廃棄することができないので引き取ってもらうことになります。
それらを踏まえ交換作業ができますので、あらかじめ廃棄処理ができるかも確認してから作業を進めていきます。
step➊エンジン停止
エンジンを冷ませます。
先ず初めに、エンジンを止めます。
エンジンが冷めた状態になるまで放置、おいておきます。
step➋ラジエターから冷却水を抜く
ラジエターから冷却水を抜きます😄
冷却水を抜くには、ラジエター下にあるドレンプラグを外します。
廃液を受けるバケツや容器を準備します。
step➌冷却水を入れる
ドレンプラグをしめます。
※ドレンプラグが外れないことを確認します。
ラジエターの上にあるラジエターキャップを回し外します。
注ぎ口にから冷却水(LLC)を入れます。
※エンジンの熱い状態でのラジエターキャップを外すと危険です。必ず冷めた状態で外します。
step➍リザーバータンク
ラジエターに冷却水(LLC)を入れたら、次にリザーバータンクに適量の冷却水(LLC)を注ぎます。
リザーバータンクにはラインが引いてあり上にF(フル)、下がL(ロー)となっているので、そのラインの間に冷却水があれば、それが適量になります。そこまで冷却水(LLC)を入れていきます。
step➎エア抜き
冷却水を入れたら、さらにエア抜き作業があります。
- ラジエターキャップを開いた状態。
- ヒーターをHOT側にする。
- エンジン始動。
以上の順番で動かしてゆきます😄
この手順でエンジン内、ラジエターなどに残っているエア抜きの作業になります。
step➏LLC補充
冷却水が暖まるとラジエターにあるフィラーの部分から気泡が出ます。
気泡が出ると水面は下がります。
水面が下がった分だけ冷却水(LLC)を足します。
気泡がおさまってきたらラジエターキャップをしめます。
リザーバータンクの冷却水(LLC)が適量か確認します。少なかったら適量になる様に冷却水(LLC)を足します。
step➐24時間後(1日後)の確認
24時間(1日)が経って水面の確認をします。
水面が下がっていたら冷却水(LLC)を足します。
※この時の確認もエンジンが冷めた状態でラジエターキャップの取り扱い(開閉)ます。危険なので、気をつけて作業しましょう。
ラジエターとリザーブタンク
ラジエターとリザーブタンクの役割とは。
エンジンが熱くなることで、冷却水(LCC)も熱くなります。それによって、膨張しラジエター内の圧力も高くなります。圧力が基準より高くなると余分になった水をリザーバータンクに逃がして圧力を一定に保つようにします。
その反対に、冷却水の温度が下がってくるとリザーブタンク内にある冷却水は、ラジエターに戻します。
ラジエターのドレンプラグ
冷却水(LLC)を交換する時は、ラジエターの下側にあるドレンプラグを外します。それによって、冷却水(LLC)が抜けます。
冷却水(LLC)を抜くには、通常であったらラジエターだけの冷却水交換になります。
全液量交換をするには、エンジンブロックにあるドレンボルトを外します。しかし、冷却水交換は、ラジエターだけ抜くのが一般的ですね。
まとめ
今回は、「エンジンを冷やす冷却水(LLC)の点検方法、点検は簡単です!」をご紹介しました。
冷却水のチェックは、リザーバータンクに表示されているラインの上限のF(フル)と下限のL(ロー)の間にあることを確認しました。
L(ロー)を下回っていれば、冷却水(LLC)を補充しました。
冷却水(LLC)を抜くにはラジエターの下側にあるドレンボルトを外して抜いてゆきました😄
冷却水の交換にエア抜きをやっておかないと、オーバーヒートの原因になることも分かりました。
自分でも冷却水の交換は、出来るのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
※作業は、必ずエンジンやラジエターの温度が下がっていることを確認してから作業しましょう。温度が高いと火傷やラジエターの内部の圧力でキャップを外すと吹っ飛びます!かなり危険です!ケガの無いように作業をしましょう!
今回は、ここまでとなります。ご覧になられていかがだったでしょうか。また、別の記事も配信しておりますのでご覧下さい。
また、mamecoroエンジンは、YouTubeでの動画も配信しております!そちらもご覧ください。何かの参考になればと思います。よろしくお願い致します。
チャンネル登録も宜しくお願い致します。
皆様の愛車がいつまでも綺麗であり続け安全かつ事故の無いことを祈っております。
では、また次回お会いしましょう😄