車から聞こえる異音!車から聞こえてくる異音は、コンディションが良くない状態です。室内では、聞こえない音もあり窓を開けた時に気が付くような異音もあります。異音の中にはエンジンやボディー、室内といくつもありますが今回は、足回りの異音の原因と修復方法をご紹介します。この異音を放置していると危険な状態にもなりかねません。
Contents
自動車の足回りの異音、主な発生箇所
足回りの異音には、いくつもの不具合から。主な発生箇所を挙げていくと下記のようなものがあります。
異音の発生箇所と修理費例
- ホイールからの異音
- ブレーキによる音 (ブレーキパッド交換工賃で約6千円~+部品)
- タイロッドエンドからの異音 (ブーツ交換工賃片側で約9千円~+部品)
- ハブベアリングによる異音 (ベアリング交換、片輪で約2万円~+部品)
- ロアアームによる異音 (交換工賃、片側で約6千円~+部品)
- ブレーキダストカバーからの異音
※()内は、お店や工場でかかる費用。あくまでも目安として、参考程度に!
上記が主な異音発生箇所になります。異音の発生箇所は、故障していることがほとんどです。
その故障を直すとなるとメーカーによっては組品(全ての部品)で交換します。
また、経年劣化で異音部品が固着している場合もあり潰さないと外すことができないといったことも…。
異音が発生し故障を放置していると、危険な場合もあるので早めの対応が必要になります。
異音が多いのは、足回りや車内などですが今回は、目立つ異音として足回りを見ていきます。
<三菱トッポ足回り>
足回りの異音の原因と修復方法
異音のする箇所を調べ部品を確認。
足回りの異音を調べるには異音の特徴を見ることからになります。タイヤを回したり、ガタつきを確認したり目視などで異音箇所のあたりをつけていきます。
❶ホイール(車輪)からの異音
ホイールからの異音。地域によっては、晩秋や初春にスタッドレスタイヤ、夏タイヤ(ラジアルタイヤ)の交換があります。
>交換時(入れ替え)のホイールナットの締め付けがゆるかったり締め付け時にナットのセンターとホイールが合っていないことでのガタつきによる異音があります。
そうです!
ホイールナットが走行中に緩んだことで起きる危険な異音。
ブレーキをかけ止まる瞬間に「カタ、カタ」と鳴り、ホイールナットがまさしく緩んだような音です。
ホイールナットの種類と規格、締め付けトルクはとても重要!知っておきたい内容でもあります。下記のサイトと合わせておすすめします!
➋ブレーキ周辺の音(インジケーター)
ブレーキパッドの残量による異音。
ブレーキの制動力は、ブレーキパッドの摩擦力によってディスクローターの回転を止めるメカニズムになっています。制動力によってブレーキパッドは摩耗します。
ブレーキパッドが摩耗することでパッドの残量をお知らせしてくれるのが「インジケーター」といわれる部品。
<パッド端の金属インジケーター>
「ブレーキパッドの残量が少なくなっています」のお知らせをしてくれる部品です!
ブレーキパッドがある一定の残量になることでインジケーターがローターにこすれ「キーキー」と鳴り音で気づくようになっています。
ブレーキパッドの摩耗具合は、ブレーキキャリパーのすき間から目視で確認できまが、タイヤを外さないといけないことも…。
<ブレーキキャリパー>
➌タイロッドエンドからの異音
タイロッドエンドからの異音はなに?ブーツ破れ!
タイロッドエンドは、スタアリングホイールからの回転をラックアンドピニオンをかえしタイロッドを左右に動かすことでタイヤの向きを左右へと動かすことができる構造です。
タイロッドの先端は、ボールジョイントにゴムのブーツでカバーされサスペンションと繋がっています。
ゴム製のブーツが破れてグリスが抜けて錆びついたり、摩耗をしたりすると可動時にガタによる異音が発生します。
タイロッドエンドからの異音は、ハンドルを切ると「ギシギシ、ガタガタ」といった音が鳴ります。
このような状態になっていると車検は、受からないので交換をすることになります。
<タイロッドエンド>
➍ハブベアリングによる異音
ハブベアリングは、駆動軸や車軸を受けるベアリングになります。ハブベアリングは、ハブをスムーズに回転させてくれるベアリングになります。
ハブベアリングに充填されているグリスが抜けたり汚れによって摩耗や焼きつくことで破損し異音が発生します。
ハブベアリングの損傷からなる異音は「ゴソゴソ、ゴロゴロ」といった音がします。
放置をしていると事故につながる危険性があるので、すぐにでも直すことをおすすめします。
<ハブベアリング>
➎ロアアームからの異音
ロアアームからの異音!
ロアアームは、ストラットの下部にあり先端(上部)はボディーと接合することで衝撃や振動を吸収し緩和させています。
先端にあるボールジョイントはタイロッドエンド同様、ゴム製のブッシュが破れグリスが抜けて、異音が発生します。
不具合の音は「ガタガタ」といった異音になります。破れていると、こちらも車検が受からないので、修理が必要です。
<ロアアーム>
➏ブレーキダストカバーからの異音
ディスクローターの裏側を保護するブレーキダストカバー。
走行中のブレーキダストカバーとディスクローターの隙間に砂利や石が跳ね上がり挟まって音が発生します。
音は「シュルシュル、シュシュ」といった異音です。ディスクローターの摩耗につながります。
<ブレーキダストカバー>
足回りの修復方法
足回りの異音修復方法は。
異音による不具合は何らかのサインと考えるべきです。早めの点検・修理が必要です。
ブレーキダストカバーからの異音
ブレーキダストカバーからの異音!ブレーキダストカバーとディスクローターのすき間に石などが噛みこむことで異音が発生する。
<ブレーキダストカバー>
ブレーキダストカバーとディスクローターのすき間に砂利や石が噛みこんでいることがあり取り除くことが必要です。
修理方法:
ブレーキダストカバーとディスクオーターのすき間を点検します。
ブレーキダストカバーを少し広げると簡単に取り除けます。それでも取れない場合は細い棒やブラシなどを使い取り除けます。
ホイール(ホイールナット)
ホイールからガタつき音!
ホイールからガタつき音がある場合、直ぐに停車しホイールレンチで確認する必要があります。
これだけではダメ!
停車中の状態でナットをしめてもセンターからズレてることがあります。
必ずジャッキアップすることで確実に締めて再発防止をしていきましょう。
ホイールナットが緩んだ状態で走行は危険、直ちに停車しホイールナットをしめなおし、さらにジャッキアップを行ってしめ直すことをおすすめします。
タイヤ交換後、1週間以内に再度、締め付けを行い確認しましょう!
ホイールナットが緩んだ状態での走行は大事故を引き起こす原因!絶対に走行しないように!
タイロッドエンド、ロアガイドのブーツ破れ
タイロッドエンドやロアガイドからの異音。
タイロッドエンド、ロアガイドの先端には、ボールジョイントにゴム製のブーツがかぶせてあります。
ブーツが破れたり、破損していると中が錆びついたり摩耗していることなどが考えられます。このような場合は、損傷の状態から交換となることやグリス充填だけで直せることもあります。
ボールジョイントが摩耗して破損している場合は、交換が必要。
交換時は、安全のため必ず車体をジャッキを使い馬(ジャッキスタンド)をかけましょう。
自信のない場合は、修理工場やディーラーに持っていくことをおすすめします。
サスペンションのコイルスプリングが伸びてる状態でおこないます。
ブーツを外すには、マイナスドライバーを使いこじ開けます。
ブーツが外せたらナットがあり割ピンがされているのでナットを外して交換します。
交換後は、トー角の確認・調整が必要となります。
工場やディーラで調整をしてもらうのがおすすめです。
自分でトー角を調整するなら測定キットも販売されています。
ご自身でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ロアガイドも同じくブーツ交換、ボールジョイントを外していきます。
相当に硬いのでケガのないよう安全に作業しましょう!
ハブベアリング
ハブベアリング損傷からの異音!
ブレーキキャリパー、ディスクローターを外し車軸とハブナックルにハブベアリングが装着されています。
メーカーによっては、全交換になったりハブベアリングだけの交換があります。
車種によっては、ハブベアリングをグラインダーなどを使い壊して取り外すようになっているタイプもあります(ベアリングを切って取り外します)。
>取り外しは、ブレーキキャリパーを外し、S字のフックなどでサスペンションのコイルスプリングに引っ掛けぶら下げておきます。
ディスクローター、ブレーキダストカバーなどを外します。
次に、ベアリングが取り外せたら適合したハブベアリングを装着します。この時、重要なのが忘れてはならないグリスアップ(グリス充填)です。
グリスアップが終れば、組付けていきます。
まとめ
今回は、自動車の足回りからの異音⁈放置は危険!原因と修復方法をご紹介しました。
愛車から突然はっせいする異音!不安や心配な気持ちになります。
修理に出すとなると費用もかかりそちらも心配です。
異音は何らかの不具合サインになります。早めの点検や修復・修理が必要です。
車の異音「シュルシュル」と音がすると「ビックリ」します。
足回りだとハブベアリングからの異音かと思いジャッキアップをしてホイールを回してみたりブーツの破損の点検、ガタが無いか点検が必要となります。
異音の原因は、ブレーキダストカバーに石が入り込んでいることやブレーキパッドの残りが少ないことが多く、その点を見極め点検することがポイント!
小石などがブレーキダストカバーに挟まっているなら簡単に取り除くことで異音は解決できます。
難しい異音による故障は、無理をせずダメかなーと思ったら修理工場やディーラーに持っていくことをおすすめします。
今回は、ここまでとなります。ご覧になられていかがだったでしょうか。また、別のブログも配信しておりますのでそちらもご覧下さいね😄
ブログ以外にもmamecoroエンジンは、YouTubeでの動画を配信しております。そちらもご視聴よろしくお願いします。
またチャンネル登録も宜しくお願いします。ご覧いただけたらうれしいです。
皆様の愛車がいつまでも綺麗であり続け安全かつ事故の無いことを祈っております。
では、また次回お会いしましょう。