自動車の損傷によるボディーやバンパーのへこみや穴。またサビからなる穴があります。そんな時、ディーラーや修理工場に持っていきますが少しでも節約したい!そこで今回はこのような損傷を自動車用パテを使い自分で修復します。自動車用のパテの使い方や種類はどのようなものがあるのかもご紹介します。それでは、チャレンジしていきましょう!
Contents
自動車のパテを使うところは?
パテを使うところは?
例えは、ボディーやボンネット、バンパーなどがあります。
一般的にボディーやボンネットは金属で(一部カーボンも)作られ、成形されています。
また昔のバンパーは金属でしたが最近のバンパーは樹脂製が使われています。
衝撃緩和による適度な柔らかさと加工のしやすさで樹脂製になっています。
【パテの使用時】
- 衝撃による穴やキズ、へこみ
- サビによる経年劣化
- カスタムによる形状変更や修正
上記がパテを使用時の例になります。
ボディーからの穴が開くと劣化や損傷が起こり、放置しているとその箇所からサビや劣化が進み故障の原因になります。早めの処置が必要です。
愛車が17年と経っている経年劣化の車で小キズからのサビが広がり大きな穴になり修復がかなり大がかりとなりました。
こうなるまえに早めの修復をお勧めします!
パテの種類
材質によってパテの使い分けが必要!
それでは、どのような種類があるか見ていきましょう。
主な種類
- 厚づけパテ(板金パテ)
- 速乾性パテ(クイックパテ)
- ポリパテ(中間パテ)
- バンパーパテ
- 薄づけパテ(仕上げパテ)
- ファイバーパテ
上記が主なパテの種類です。
厚づけパテ(板金パテ)
パテは厚く盛る必要がある。厚づけパテは、厚くつけたいところに盛っていくパテになります。
このパテは、硬化速度を早める硬化剤があり、混ぜ合わせて使う2液性になっています。
ピンホール(気泡のような穴)ができやすいので主に下地用に使うパテになっています。
穴が開いている箇所を板金した際の大きなくぼみやへこみに使います。
厚づけパテ(板金パテ)は、初心者の方でも使いやすく自分の車の修復、DIYにおすすめです。
速乾性パテ(クイックパテ)
速乾性パテは硬化が速いため時間の短縮。
上記の板金パテ(厚付けパテ)と同様、厚付けを行うことができます。
ポリパテ(中間パテ)
主にポリパテは中間に盛っていくパテとして取り扱われています。
厚く盛っていくのは難しいパテなので、厚盛りには不向きです。
こすれキズなどに適している。
バンパーパテ
バンパーパテは、その名のとおり車のバンパーに使用。
最近のバンパーの材質は樹脂製になっています。
樹脂製に密着性を高めたバンパー専用のパテ。
薄づけパテ(仕上げパテ)
薄づけパテは、キズなどの深さの浅い箇所や厚づけ後のピンホールを補修するパテで薄く塗っていきます。
ファイバーパテ
ファイバーパテは硬化時には硬く仕上がる!
カーボン繊維が含まれることで硬化時にとても硬くなります。
ただし!パテが乾燥すると超硬化となるので研磨は、かなり大変です。
試したことがあり研磨に手間と、時間がかかりました。
ファイバーパテは、強度がほしい所やボディーの奥に使うことをおすすめします。
ファイバーパテは、非常に硬くカスタムを施す時に成型や加工部品を作成するのに適しています。
上記のパテ以外にも特殊なパテがあります。
- マフラー用パテ
- FRPパテ
盛り付けの深さ
パテの種類によって、使い分けが必要となります。
その種類とは、パテ埋めをするときの深さにあります。
種類によっての使い分けを下記の表にまとめました。
<パテの種類の使い分け>
パテの種類╲深さ mm | 1mm以上 ~ 3mm以下 |
3mm以上 ~ 10mm以下 |
30mm以下 |
厚づけパテ(板金パテ) | ◎ | ||
速乾性パテ(クイックパテ) | ◎ | ◎ | |
ポリパテ(中間パテ) | ◎ | ◎ | |
バンパーパテ | ◎ | ||
薄づけパテ(仕上げパテ) | ◎ | ||
ファイバーパテ | ◎ |
※メーカーによっても厚膜(深さ)の仕様が違うものがあります。よく見て選ぶことをおすすめします。
パテ埋めの方法
パテ埋めに必要な物を準備!パテを盛っていくには、あらかじめ用意するものがあります。
準備する物
- ヘラ
- 段ボール(使わなくなった段ボール)
- 紙、又はビニール袋
- マスキングテープ、マスカー
- パテ剤
上記の道具を準備します。
前準備
パテを施工する前の準備が必要。
マスキング
初めに対象範囲を囲むようにマスキングテープ、マスカーを取り付けていきます。
マスキングは作業を行うにあたってとても重要。その重要なマスキング方法を合わせておすすめします。
パテパレット
段ボールを約30cm×約30cmに切とります。上に紙かビニールを張りつけます。
※使い終わったら紙、ビニール袋をそのまま捨てることができます。
<ホルツ修復パテ>
次は、パテ埋めによる施工を始めていきます!
厚づけパテの使い方
ボディーの損傷、サビによる劣化での穴、損傷による凹みキズに厚づけパテで施工。
パテを使う前の下地にサビを取り除き穴などは金属で補強します。
厚付けパテは、パテと硬化剤の2液タイプで混ぜ合わせて使います。
40:1
混ぜる割合は「パテが40」、「硬化剤が1」になります。
ムラのないようにしっかりと混ぜ合わせていきます。
厚づけパテの最大盛り付け深さは、30mmまで施工することができます。
混ぜ終えたらパテをヘラに必要な量をとり、対象面に盛っていきます。
ヘラをボディーと平行に滑らしながら盛っていきましょう。
パテを使った施工は、どのような手順で行うのか?車に使うなら何を選べばいいのか?こちらも合わせておすすめします。
パテを施工する時のポイント!
ボディーと平行に盛っていきます。
パテが乾燥し硬化すると少し収縮するので、硬化を考慮して盛っていきます。
パテはしっかりと乾燥させます!
乾燥していることを確認。次にパテの研磨を行っていきます。
サンドペーパー(ここで使うのは、耐水ペーパー)を使って研磨をおこないます。
番手は、♯100程度を使います(#80~♯300)。
ポリパテの使い方
ポリパテは比較的、浅いへこみやキズに使います。
キズや凹み箇所をペーパー、下地処理を施しよく混ぜヘラでボディーの面と対象となる面に均一になるよう施工していきます。
こちらも、ボディー(対象面以外)より少し山になるように施工していきます。
乾燥後は、研磨をし表面をならします。
厚づけパテと同じ要領!
薄づけパテの使い方
薄づけパテもポリパテ同様、浅目のキズやパテにできたピンホールなどを埋めて塗るパテ。
使い方も他のパテと同様で平らになるように施工します。
パテを少し山になるよう充填していきます。
山となったパテは乾燥後、研磨で下地処理をおこないます。
バンパーパテの使い方
パテを使用する前に、バリ取りや耐水ペーパーで研磨、バンパープライマーなどを使い下地処理をおこないます。
パテの使い方は、ヘラをボディーに合わせ均一に塗る。
バンパーパテも同様、薄っすらと山になるように施工していきます。
ファイバーパテの使い方
ファイバーパテは、ガラス繊維が含まれていることで硬化時は、通常のパテよりも固くなることから、表面に使うよりも奥の隙間、パテの下地に使うのが適している。
ファイバーパテを使い方は、他のパテと同様、ヘラを使います。
ファイバーパテは、硬くなることで削りにくく時間がかかることで表面はお勧めできないです。
まとめ
今回は、自動車のパテを使って、ボディー修復!パテの種類と使い方をご紹介しました。
パテの種類は、いくつもあり材質や施工する面の深さになど用途に合わせたパテを使うことになります。
ボディー修復でパテを使うときは、厚づけパテだけを使って施工してもキレイに仕上がります。
初めてのパテを使った施工は厚づけだけでも…。
簡単にできるのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
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皆様の愛車がいつまでも綺麗であり続け安全かつ事故の無いことを祈っております。
では、また次回お会いしましょう。