車のバッテリーの点検で電圧を測ります。でもどうやって?何を使って測定をすればいいのかと悩む方もいらっしゃるかと。今回は、バッテリー電圧の測定方法とテスターの使い方とテスターの種類をご紹介します。またどのタイミングで測定すればいいのか?そのあたりも解説します。
バッテリーの構造
バッテリーの構造を知ることでバッテリートラブルの予防にもつなががります。こちらも合わせておすすめします。
バッテリーはセルに区切られている。そのセルは6つに分かれ、1セル約2.1Vの鉛電池が6つのセルに直列に繋がれている。
そのことから、満充電で約12.6Vになります。
バッテリが弱いと言われるのが、12.5V以下になった場合のことです。
定期的に点検を行うことでトラブルを未然に防ぐことができます。
バッテリー電圧の測定方法
バッテリーは定期的に点検が必要!
電圧の点検には、ディーラーや車の修理工場、ガソリンスタンドでもやってもらえますが、自分でも測定することができます。
バッテリー点検で電圧を測定するには、テスターを使います。
正確なバッテリーの診断を行うには、バッテリーチェッカーを使います。
バッテリー電圧測定の仕方
バッテリーの点検を行う際の手順を解説していきます。
①エンジン(イグニッション)を確認、OFFにします。
➁テスターを準備します。テスターの電源を入れ切換えスイッチを電圧V(直流)に合わせます。
※テスターリードを接続するタイプは、赤のプラグをV端子側に差し込み、黒のプラグはCOM端子に差し込みます。
➂バッテリーの ⊕端子にテスターの赤のテストリードを接触させ、次に ⊖端子に黒のテストリードを接触させます。
※先端がワニグチクリップで挟むことをおすすめします。
➃テスターの表示板にバッテリーの電圧(V)が表示されます。
➄次にエンジンをかけ、エンジン回転数を約2,000~2,500rpmまで回します。
➅エンジン回転数を2,000~2,500rpmの状態でバッテリーの電圧値を確認します。
以上が、電圧の測定方法です。正確にバッテリーの電圧を測定を行うならバッテリーチェッカーを使うのが望ましいです。
【sanwa CD800a】
今回使用したテスターは「sanwa CD800a」です。
こちらのテスターの使い方は、下記の記事で解説しております。合わせておすすめします。
電圧測定から見るバッテリー状態
バッテリーの電圧測定結果から今のバッテリー状態をみていきます。
バッテリーの状態とは、エンジン停止時、エンジン始動時(回転時)の電圧を測定し状態を確認します。
また、エンジン停止時のバッテリ電圧とエンジン始動後の電圧の差を比較することで電気を発電するオルタネーターの状態も点検できます。
エンジン停止時の電圧
エンジン停止時にバッテリー電圧を測定する。
その時の電圧によってバッテリーがどの様な状態なのかを確認する。
13V 付近の場合
車の走行直後は、13V付近で電圧が高めにでます。この場合は、電圧を安定する必要がある。
エンジンを停止し、ヘッドライトを約30秒間ほど点灯しその後、消灯します。電圧が安定するのでその状態から電圧測定を行います。
12.6V 付近の場合
12.6V付近なら問題のない基準値になります。
12.5V 付近の場合
12.5V以下であればバッテリーが弱まっていると(劣化)考えられます。
12.4V以下で設定(制御)されている場合もあります。例えば、アイドリングストップ、バッテリーの充電を制御しているバッテリーに関しては低くなっていることもあります。
エンジン回転時の電圧
エンジン回転時でバッテリー電圧が上がらない。
そんな時に考えられることは、発電系に異常があると考えられます。
ここでの発電とは、オルターネーターや発電系のベルトなどにあたります。
また電圧が大きい場合もオルタネーターの制御不良が考えられます。その時は、過電圧といった状態になります。
16V以上 の場合
過電圧になっています。
オルタネーターのレギュレーターが故障していることが考えられます。
電装関係やバッテリーが故障となります!
13.5V~14.7V の範囲
電圧が13.5V~14.7Vの範囲(正常値)にある時は、オルタネータは問題なく機能しています。
13V未満 の場合
13V未満である場合は、発電量が少なくオルタネーターの不具合が考えられます。
オルタネーターの発電がない!
充電制御車は注意が必要となります。オルタネーターは発電していないこともある。
バッテリーチェッカーの種類
バッテリーチェッカーにもいくつかの種類がある。
次に数ある中から手軽に簡単に使える物から本格使用までの数点ををご紹介します。
電圧測るくん(LEDバッテリー電圧テスター)
オルタネーター計測付き(12V専用)
こちらは、簡単にバッテリー電圧のチェックができとても便利、またオルタネーターの診断も簡単にできる簡易検査キットとして十分に使える手軽なチェッカーです。
メルテック バッテリーチェッカー
DC12V/24V Meltec ML-130
シガーソケットに差し込み簡単に使え、USB端子も付いた便利なバッテリーチェッカー。少しの角度で折れるのが使い勝手がいいと評判です!
kaise バッテリーチェッカー (SK-8535)
バッテリーの状態を記憶し、それらの診断内容は、レポートとしてプリンターに打ち出すといった本格使用のモデルとなっています。
まとめ
今回は、バッテリー電圧の測定方法とテスターの使い方、テスタの種類をご紹介しました。
バッテリーの経年劣化、寿命を知るためには点検が必要。
点検には、テスターやバッテリーチェッカーがある。用途に合ったテスターを選ぶ。
バッテリーの測定には、エンジンを可動と停止時の測定が必要。
バッテリー電圧が低くても高くてもダメ。その時の処置は早い目に!
今回は、ここまでとなります。ご覧になられていかがだったでしょうか。また、別のブログも配信しておりますのでそちらもご覧下さい!
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皆様の愛車がいつまでも綺麗であり続け安全かつ事故の無いことを願っております。
では、また次回お会いしましょう。