車の電装品を自分でつけたいなーなんて考えたこと皆さんは、ありませんかー?。でも電源を調べるには、測定する道具が必要になります。そういった時にあると便利なのが、テスターです!今回は、「車の電源を調べたい!テスターの使い方を解説」をしていきます。初心者の方に簡単にご紹介します。
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車の電源を調べたい!テスターの使い方を解説
車の電源を調べるには検電テスターもあるのですが・・・。「いやいや そんなんじゃなくて」テスターで計測してみてどれだけの電圧がちゃんとかかっているかなど詳しく知りたくなるものですよねぇ~😆
では、テスターを使うとなるとなにゃら種類があるみたいです⁈
ちなみにテスターの正式な名称は、サーキットテスタ(回路計)です。
テスターの種類には、デジタルテスターとアナログテスターがありどちらも使い方は同じですが、表示方法がデジタルか針のメーターになります。
アナログテスターの針は、ざっくりいうと可動コイル形メーターが入っています。コイルに電流が流れることで力が発生しその力によってつながっている針が動きます。
ざっくりですが、こんな感じです😄
一方、デジタルテスターは、測定されるアナログデータを内部のA/D変換器によってデジタルデータに変換して測定結果を表示します。
バッテリー電圧の点検方法はこちら。合わせておすすめします。
デジタルテスター
現在、使われているテスターは、デジタルテスターが最も多く、主流になっています。
今回は、デジタルテスターを使って測定のしかたを解説していきます。
使用するデジタルテスターは「三和電気計器」のデジタルテスターです。
標準的なデジタルテスター各部の例
『CD800a』sanwa
デジタルテスターの標準的なスイッチの名称と機能です。
<テスターの各スイッチの名称>
- 液晶表示器
測定値や測定機能の選択が表示がされます。
- セレクトスイッチ(測定機能選択)
SELECTボタンを押すと測定機能が⮔順次選択され切り替えができます。
例)V、mAの場合:⎓ → ~ → ⎓
- レンジホールドスイッチ
RANGEボタンを押すとマニュアルモードとなり、レンジが固定されます(表示器から‘AUTO’が消えます)。
- △REL リラティブスイッチ(相対値測定)
△REL(リラティブ)スイッチを押すと『REL』が表示されその時点の値が”Y”となり、それ以後の実際の入力値”X”に対して”X-Y”の値が表示される様になります。
- HOLD データホールドスイッチ
HOLDスイッチを押すと、その時点の表示値を維持し(表示器に‘DH’が点灯します)測定入力が変動しても表示は変化ししないです。
- Hz/%切換えスイッチ
Hz/%の切り換えに使用します。このスイッチを押すごとに測定モードが周波数→デューティー比の⮔順で、切り換わります。
- 電源スイッチ兼ファンクションスイッチ
このスイッチを回して電源のON/OFFに加えV⎓~、Ω、Hz/%、mA⎓~、⟛などの設定に切り換えます。
- テストプローブ(赤・黒)
V/Hz/Ω/D/Bz 端子(電圧/周波数/抵抗/ダイオード/導通)を測定するテスト棒です。
テスター測定モード
テスターの測定モードに表示されている記号と、その測定内容を下の表にまとめました。
記 号 | 測定内容 |
V:直流電圧(DCV) | |
V:交流電圧(ACV) | |
抵抗(Ω) | |
ダイオード | |
ブザー | |
コンデンサ | |
周波数 | |
A:直流電流(DCA) | |
A:交流電流(ACA) |
以上の表は、テスターのロータリースイッチのパネルに表示されている記号です。
テスターの測定モードの内容
前のモード一覧表のロータリースイッチパネルに表示されているモードとは、どんな内容のものなのでしょうか?みていきますー😄
- 直流電圧(DCV)
乾電池やバッテリー、また車やバイクなどの電装品などに流れる電気は直流で、この直流の電圧を測ります。
- 交流電圧(ACL)
ご家庭にあるコンセント(電源)、そこから流れる電気は交流で、この交流の電圧を測ります。
- 抵抗
電気の流れを妨げる(ながれにくい)。電気の流れにくさを測定します。
- ダイオード
ダイオードは一方向に電流を流して、逆の向きには電流を流さない電子部品です。LEDもダイオードの仲間です。LEDなどのダイオードを測定し正常に機能するかみます。
- ブザー
回路の断線を確認します。導通していれば、音が「ピー」っと、鳴ります。
- コンデンサ
名前の由来は、コンデンス(濃縮する)からきています。蓄電されている電気を測定します。
- 周波数
周波数とは、1秒間に繰り返される波の数のことで、この電気回路の波の数を測定します。
- 直流電流
直流の電流を測ります。
- 交流電流
交流の電流を測ります。
以上が、ロータリースイッチパネルに表示されている測定内容です😄
※車の電源を調べたーいので、直流電圧を主に解説してます。
テスターで電圧測定のしかた
ではでは、実際にテスターで電圧測定のしかたをみていきましょう😄
始業点検
1:本体またはテスト棒が外観上壊れていないか確認します。
2:テストリード(線)が、断線していないか確認。
3:測定ファンクションをブザー(導通チェック)に設定します。
4:テスト棒の赤と黒の先端、テストピンを(ショート)合わせます。
5:ブザーが鳴るか確認します。
6:ブザーが鳴れば、異常がなく測定可能になります。
以上が、測定前のテスターの点検になります。
直流電圧を測定
直流電圧といえば、乾電池ですがー、ここでは車の電源を調べたいのでヒューズやバッテリーを測定します😄
<ハスラー バッテリー>
<ハスラー ヒューズボックス>
それでは、いってみよー!
step➊電源ONと測定選択
電源兼ファンクションスイッチを回すと、電源ONと同時に測定設定がおこなえます。
V電圧測定の位置に合わせます。
電圧測定にセットしました。
step➋テスター棒をあてる
テスターで測定するにはテスター棒を測定物にあてないといけないです。そのテスター棒を取り出します。
テストピンに装着されているテストピンキャップを外します。
先ずは、赤いテストピンキャップを外します。
次に、黒いテストピンキャップを外します。
テストピンキャップを外すとプローブ先端がより長くでてくるので、あてる箇所に余裕がでます。
step➌テスターで測定する
ファンクションスイッチをVに設定し、SELECTスイッチでDCを選択します。
被測定回路に赤黒のテストピンを接触させます。
被測定回路のマイナス電位側に黒のテストピンを、プラス電位側に赤のテストピンを接触させていきます。
バッテリーの⊖マイナス端子
テスターのテストピンをボディまたは部品に接触させる。塗装面は、測定できないです。
赤色のテストピンをバッテリーの⊕端子に接触させます。
12.47Vと表示がでました。すこぶる元気なバッテリーさんですね😄
バッテリーの測定を例にテスターの使い方をみてきました。
次にヒューズボックスからの電源を確かめてみましょう😆
お車のヒューズボックスは、エンジンルームや車内にあります。
ハスラーさんの車内にあるヒューズボックスの位置を確認し電源を調べていきます。
車内のヒューズボックスは、運転席足元のインストロアパネル後ろに設置されています。
確認ができたらテスターを使い電源を調べていきましょう。
シューズの端子穴に赤のテストピンを接触させる。
ボディアースとなるマイナス側に黒のテストピンを接触させる。
詳しくはこちら
交流電圧を測定
交流電圧は、ご家庭の電源に使われ、お車には使われていない電源になります。その交流電圧は、ご家庭の身近なところではコンセントがありますね。
測定方法をみていきましょう😄
➊電源兼ファンクションスイッチをVに設定し、SELECTスイッチでAC(交流電圧)を選択します。
➋被測定回路に赤黒のテストピンを接触させます。
ACV(交流電圧):被測定回路に赤黒のテストピンをそれぞれ接触させます。
➌液晶表示器の測定値を読み取ります。
➍測定後は被測定物から赤黒のテストピンをはなします。
例)コンセントを測定した場合
電源兼ファンクションスイッチを回し、電源ONと同時に測定設定を行います。
黒のテストピンと赤のテストピンをコンセントに差し込みます。
表示された測定値が交流電圧の値になります。
※取り扱いに注意しましょう。ショートしコンセント、テストピンを溶かし故障させることもあります。
テスターで電流測定のしかた
今回、用いたテスター『CD800a』の仕様は以下の通りです。
■直流電流(DCmA)最大定格入力電流DC 400 mA
■交流電流(ACmA)最大定格入力電流AC 400 mA
測定方法をみていきましょう😄
➊ファンクションスイッチをmAに設定します。SELECTスイッチでDCまたはACのどちらかを選択します。
➋被測定回路に赤、黒のテストピンを負荷と直列になるように接続します。
DCmA(直流電流):被測定回路のマイナス電位側に黒のテストピンを、プラス電位側に赤のテストピンを直列になるように接続します。
ACmA(交流電流):被測定回路と直列に赤、黒のテストピンをそれぞれ接続します。
➌液晶表示器の測定値を読み取ります。
➍測定後は、被測定回路から赤、黒のテストピンをはなします。
※Hz/%の設定になりますが、mAファンクションを使用します。(メーカー仕様書抜粋)
テスターで抵抗の測定方法
抵抗器や回路の抵抗を測定します。
抵抗の測定方法をみていきます😄
➊電源兼ファンクションスイッチをΩ/D/●)))に設定します。
➋被測定物に赤のテストピンと黒のテストピンをそれぞれあてて測定します。
➌液晶表示器の測定値を読み取ります。
➍測定後は被測定物から赤のテストピンと黒のテストピンをはなします。
●測定に際しノイズの影響を受ける場合があります。その際は、被測定物をシールドする必要があります。
●テストピンに指を触れて測定すると、人の抵抗が影響され誤差を生じます。
●電圧の加わっている部分の抵抗測定はできないです。
テスターで導通確認のしかた
テスターを用いて被測定回路や配線の導通確認をおこない断線または、漏電がないか確認しすることができます。
測定方法をみていきましょう😄
➊ファンクションスイッチをΩ/D/●)))に合わせます。
➋SELECTスイッチでブザー●)))を選択します。
➌被測定回路や導体を2点間で赤黒のテストピンをはさむようにあて測定します。
➍ブザーが鳴るか鳴らないかで導通を確認します。鳴れば導通しています。
➎測定後は被測定物から赤、黒のテストピンをはずします。
やってはいけないテスターの使い方と注意点
注意点で、液晶表示器に表示されない、測定しても反応がない場合は以下の点を確認します。
➊電源スイッチをONした際、電池消耗警告表示が点滅または点灯していないことを確認しましょう。点滅または点灯している場合は新しい電池に交換します。
➋本体やテストリードが破損している場合は使用せず修理となります。
➌テストリードや内部のヒューズが切れたりしていないか確認します。
➍液晶表示器に何も表示が出ない場合は、電池の消耗が考えられるので確認します。
電流測定ができない
電流測定ができない場合は、テスター内のヒューズまたは、テストリードが切れている場合によるものがあります。
このような場合は、電流測定ができないので、別のテスターを用いてヒューズを測定することで断線しているかがわかります。
テストリードが断線している場合も同じく別のテスターを使って導通チェックを行います😄
電圧測定ができない場合
テスターで電圧測定ができない場合は、プローブの接触が悪いか、間違っている場合があります。
被測定物にしっかりプローブを接触させます。
※この時に、被測定物を破損させないように注意しましょう。
回路基板を直接測定する場合で、よくあるのがプローブがうまく接触していなかったりする場合があります。
意外と難しい😆
回路や配線で測定する際は、ワニ口クリップでくわえさせたりプローブで引っ掛けると手が空き作業も楽になりとても便利です。
こんな時じぃーさんは、コネクターハウジングの背にコネクターピンを差し込みプローブでひっかけています。かなり邪道ですけど~😱
測定精度が合っていない
テスターで測定する際は、適切なレンジを選びます。小さすぎたりすると「LO」表示になったりします(例です)。
また小さすぎたりすると測定できなかったり、大きと測定の精度に影響しうまく測定できないです。
レンジの見直しをして適切なレンジにしましょう😄
まとめ
今回は、「車の電源を調べたい!テスターの使い方を解説」をご紹介しました。
お車の電源は、直流になっているので、交流電流や交流電圧はほとんど関係しないですが、解説しました。ざっくりですが・・・。
お車の電装品は、回路をこうしてあーしてといったことはないので、簡単に調べられ取り付けることもできます。
お車に使用する際のテスターは、電圧か導通チェックの簡単な使いかたになりいますので、皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
今回は、ここまでとなります。ご覧になられていかがだったでしょうか。また、別のブログも配信しておりますのでそちらもご覧下さいね😄
ブログ以外にもmamecoroエンジンは、YouTubeでの動画を配信しております。そちらもご視聴よろしくお願いします。
またチャンネル登録も宜しくお願いします。ご覧いただけたらうれしいです。
皆様の愛車がいつまでも綺麗であり続け安全かつ事故の無いことを祈っております。
では、また次回お会いしましょう😄