車のブレーキホースが硬く、ひびも入ってきたので早めの交換をやっていきます。今回は、ブレーキホースの交換とその際に行うブレーキフルードのエア抜きの方法と、また使う工具もご紹介します。登場するのは三菱トッポさんです。こちらのブレーキホースを交換します。ブレーキホース交換、エア抜き作業は、メーカーや車種が違っていても基本的に同じなんですよ!ブレーキホース交換の際のエア抜き作業は1人でも出来ますが2人で行う作業方法もあるのでそちらも見ていきますね!
ブレーキホースとは
ブレーキホースは、ゴムで出来ているホース、配管になっています。簡単に言うと、ブレーキホース内に充填されているオイル、ブレーキフルードなるものが、ブレーキペダルを踏んだ時の油圧によって、ブレーキパッドやブレーキシューに伝わりブレーキがかかる仕組みになっています。ざっくりやな~😅
ブレーキホースは、なぜゴムなの?
ゴムのホースになっていることで、タイヤの舵を切った時に柔軟に動いてくれるようゴムになっています。これが金属の配管だとすると動かないのでタイヤの舵を切れないし配管が破裂してしまいますよね。なので、可動部分にはゴムが有効なのですね。
しかしですよー、ゴムなら耐久的にはどうなの?って思いますよね。やはりゴムなので痛みは生じてきます。経年劣化や冬の凍結剤、路面からの水、泥または、温度などの過酷な環境の中にあります。これによってしだいに劣化していきます。
このような過酷な環境に耐えるように作られているブレーキホースの構造を少し見ていきましょう。
ブレーキホースの構造
ブレーキホースの種類は、純正のゴムのホースとステンメッシュホースがあります。
純正ブレーキホース
一番外側から
- ゴムカバー
- 外皮ゴム
- 上糸
- 中間ゴム
- 下糸
- 内管ゴム
以上の6層から構成されています。
ここで注目したのが、なんと糸が使われていたんですね。「ビックリ」です~!
ホースのほどほどの強度を持っているのは、なんと糸なんですね!
ステンメッシュホース
ステンメッシュホースは、外側から
- ビニールカバー
- メッシュのステンレスワイヤー
- テフロンパイプ
以上の3層からなっています。3層なのでパイプの外径が細くなっています。
ステンレスのメッシュワイヤーによってホース内の油圧の膨張による影響が少なくなります。そのことから油圧のロスが少なく、確実にブレーキキャリパー内のピストンに圧が掛かりパッドにかかる圧も効率よく伝えることができます。
ブレーキホースの交換時期
ブレーキホースは、ゴムから構成されていることで劣化も当然あります。そうなると交換が必要になります。
では、交換時期はいつになるのでしょうか?
ブレーキホースは、走行や年月によって使っていると、どうしても消耗します。ブレーキホースが消耗したままで使い続けるのは危険ですね。劣化の前に消耗したら交換することをおすすめします。
じゃ、交換時期は?
一般的に言われているのが走行距離で5万km走行、期間でいうと4年使用したときと言われています。
ブレーキホース交換時に必要な道具
ブレーキホースを交換するには工具や部品が必要ですね。
それでは、作業に必要な工具、部品を見ていきましょうね~😄
ブレーキホース交換に必要なもの
- フレアレンチ(10mm、8mm)
- スパナ(10mm)
- メガネレンチ(14mm)
- プライヤー、ラジオペンチ
- ⊖ドライバー
- ブレーキフルード
- ブレーキホース(フロント、リア)
- ゴム手袋
- ブレーキクリーナー、パーツクリーナー
- ショップタオル
- スポイド
エア抜きで使う道具
- シリコンチューブ(ホームセンター:外径Ø6・内径Ø4mm)
- 逆流防止弁(ホームセンター:水槽のところ)
- ボトル(100均:サイズはマスターシリンダーのリザーブタンクの間口に合わせて)
- メガネレンチまたはフレアレンチ(8mm)
- 廃油入れ(いらないペットボトル)
詳しくは、記事下の方に掲載しています!
今回ジィーさんは、ディーラーで注文しました。間違えるとあかんので😄
フロントブレーキホース × 1 3,850円
リアブレーキホースL × 1 1,430円
リアブレーキホースR × 1 1,320円
ガスケット × 1セット(4枚) 792円
トータル:7,392円 ネットの方が更に安いけど純正にこだわった!それでも安いかと!
※リアブレーキホースのLとRの値段が違う?長さの違い?わかりません😣
まぁー気にしなーい。
ブレーキホースがどうしてもネットでわからない場合は、お近くの車の修理工場かディーラーでも部品を購入することができます。一度ご相談してみてはいかがでしょうか
ブレーキホースの交換方法
ブレーキホースの交換をやっていきます!
交換の際に注意することがあるので見てくださいね!
ブレーキフルードを抜く作業時には、ゴム手袋を着用し、目にかからないようにゴーグルや保護メガネを着用しましょう!
ブレーキフルードが車の塗装にかからないように養生しておきましょう。塗装が変色したり、はがれたりします。
手に付いたり、塗装面に付いた場合は、直ぐに水で洗いながしましょう!
フロント側、ブレーキホースを外す
ブレーキホース、外していきますよ~😄
ブレーキパイプと交換する今回のブレーキホースを分離します。
ブレーキパイプの六角部分に10mmのフレアレンチをかけます。
ブレーキホースはブレーキホースブラケットに突起があり、その突起によってブレーキホースを固定しています。そのままブレーキパイプにかけた10mmのフレアレンチをゆっくりと回してゆるめます。
※ブレーキパイプをゆるめると、ブレーキフルードが漏れ出しちゃいます。ジィーさんは、そのまま垂らしていたら床が滑りとんでもないことになっちゃいました…。水をまいて流せば大丈夫です。
「ぽたぽた」と垂れてくるので、どうしても焦っちゃいます😅
焦らずにと言っても気になりますよね~。
配管の先にラップを輪ゴムで留めたり、また床にトレイなどを置いておく、ゴムキャップでふたをするなどすれば大丈夫ですよー😄
ではでは、続きを見ていきましょう。
ブレーキキャリパーに繋がっているブレーキホースを外します。
メガネレンチ(14mm)を使ってオイルボルトを外しますね😄
オイルボルト外れた😄
これで、フロント側のブレーキホースが外せました。もう片方のブレーキホースも同じ要領で外します。
外したブレーキホース先端を固定している留金、ホース固定用クリップをはずしまーす。かなり強く固定されているので力とコツが必要🤭
外し方は、初めに⊖ドライバーでこじります。
ラジオペンチまたはプライヤーでこじって引っ張ります。
⊖ドライバーでこじるを交互に繰り返します。
次に、ラジオペンチやプライヤーで、はさみ引っこ抜きます。それでも取れない時があるので、⊖ドライバーで更にこじります。
ホース固定用クリップが外れました😄
ブレーキホースにはホース固定用クリップが2箇所あります。
これで、ブレーキホースが外れました。
フロント側、ブレーキホース取り付け
では、新しいブレーキホースを取り付けていきましょう!
あっ、その前に、ブレーキパイプがサビていたり汚れていたりもします。
ブレーキクリーナーやパーツクリーナーで洗浄します。
ショップタオルで拭き取り。
上のブレーキパイプ側から取り付けます。
ブレーキホースをブレーキホース固定用クリップで固定しましす。
ブレーキホース先端です😄
ラジオペンチで押しこんではめていきます。
取り付け方法は、フレアレンチ11mmをかけ、締めていきます😄
ブレーキホース固定用クリップが、あまくなっていた場合は、少し曲げて反らせます。
ブレーキキャリパーとブレーキホースをオイルボルトでつなげます。
オイルボルトは、オイルボルトパッキン2枚をブレーキホースにはさんで取り付けます。
ブレーキキャリパー・オイルボルトパッキン・ブレーキホース・オイルボルトパッキン・オイルボルトの順で組み合わせて締めつけます。
反対側のブレーキホースも同じ手順で交換していきます。
これで、フロント側のブレーキホースの交換ができました。
リア側のブレーキホースを外す
リア側のブレーキホースの外し方も見ていきましょう。
外し方は、フロント側と同じです。
リア側はブレーキキャリパーではなく、ブレーキドラムになります。
※一部、ブレーキキャリパーの車もあるよ!
ではでは、外します😄
フレアレンチ10mmをブレーキパイプにかけ回してゆるめます。
取り外せました😄
また、ここでも「ぽたぽた」とブレーキフルードが垂れます!
焦らずに、ラップかゴムキャップを着けちゃえば大丈夫!なんでもいいですよ。
ブレーキホースブラケットに取り付けてあるブレーキホース固定用クリップをラジオペンチや⊖ドライバーで「エイ!」っとはずしますー😄
※ケガのないように!
ブレーキパイプにフレアレンチ10mmをかけてゆるめます。
ブレーキホースが外せました。
もう片方のブレーキホースも外していきます。
ホース固定用クリップは、上側と同様になっているのでそちらもラジオペンチや⊖ドライバーを使って引っこ抜きます。
これでブレーキホースを取り外せました。
※反対側も取り外しますよー
ブレーキパイプを外す時にスパナを使うとなめることもあるので、フレアレンチを使うのをおすすめします。
フレアレンチを使っても回せないことも…😅
どうしても回せない時は、車の修理工場やディーラーで見てもらいましょう!
リア側のブレーキホース取り付け
リア側のブレーキホースの取り付けは上下どちらからでも取り付けても大丈夫です。
ジィーさんは、下から取り付けますよー!
上側だとブレーキフルードがしたたり落ちて気になるのと、下側は楽な姿勢で取り付けられるからです😄
ただそれだけなのですが、大事なんだー!
ブレーキフルードのエア抜き
次にホース内にかんだエアを抜いていきましょう!
エア抜きの作業は、1人または2人作業でみていきます。
ブレーキホース交換の際は、新しいブレーキフルードと交換します。交換時期は、部品と一緒に行うように調整することをオススメします!
初めに、ブレーキフルードを抜いていきます。
マスターシリンダー
マスターシリンダーのリバーバータンクのふたを開けますよー!
マスターシリンダーのタンクにあるブレーキフルードをスポイドなどを使って吸っちゃいます😄
塗装面や手に付かないようにしましょう。塗装面に付くと塗装が剥げたり変色します。付いた時は、直ぐに水で洗い流します。
手や皮膚、目にかからないようにしましょう!ゴム手袋、ゴーグル等の保護用メガネも着用し注意をして作業をしましょう!
手に付いた場合も水で洗い流します。
マスターシリンダーのタンク限界まで抜き取っても大丈夫!
※新しいブレーキフルードと交換しますね。
エアがかんでいる!エア抜き方法
用意する物
- ボトル(100均 キャップを外しボトルを使用)
- 逆流防止弁(ホームセンター 水槽用を使用)
- シリコンチューブ(ホームセンター 外径Ø6・内径Ø4mm)
- インシュロック(ホームセンター 逆止弁留め 使わなかった😄)
- ペットボトル(古いフルードを受ける 排出用ボトル)
以上が使った道具です。
キャリパー、ドラムにチューブを取り付ける
2人作業なら逆流防止弁は必要ないけど、今回は、1人・2人作業どちらも以上の道具を共通で使いました。
インシュロックは用意しましたが、使わなくてもシリコンチューブは、抜けなかった!
前準備、シリコーンチューブを好みの長さ2つに分ける。
シリコンチューブの間に逆流防止弁を取り付ける。オイルの流れる方向に注意し取り付ける。
キャリパー・ドラム側 ➡ 排出側
ブレーキホース内のブレーキフルードを抜き取るには。
フロント側はブレーキキャリパー、リア側はブレーキドラムの後ろ面に付いているブリーダースクリューを探します。
ブリーダースクリューキャップを外し
ブリーダースクリューにメガネレンチまたはフレアレンチ8mmを先にかけて、シリコン中ーブを先端につなげます。
ここまでの作業は共通ですが、次の作業から1人、2人作業と違いがあります。
エア抜きの順番
車のブレーキは、クロス配管になっています。ざっくりと言うと、運転席側と助手席の後ろ側が繋がっていて(/)、助手席側と運転席の後ろ側が繋がっている(\)クロス(X)した配管になっています。
エアー抜きの順番は、マスターシリンダーから近い所からになります。
運転席側 ➡ 助手席後ろ側、助手席側 ➡ 運転席後ろ側
以上の順番になります😄
ブレーキフルード充填
マスターシリンダーにブレーキフルードを充填します。
ブレーキフルードを入れたボトルをマスターシリンダーのリザーバータンクに逆さにして立てておきます。(ボトルは100均のです)
※量が多いとあふれ出すので、気をつけて!ジィーさんは何回もあふれさせました😣
1人でエア抜き作業
準備も整ったところで、エア抜きを行います😄
先程のブリーダースクリューにシリコンチューブを挿入します。
ブリーダースクリューをゆるめます。
ブレーキペダルを数回踏みます「ふみふみ」😄
この動作を何回も繰り返す!
逆流防止弁が付いているのでエアの混入はないです。
古くなったブレーキフルードとエアの混ざったブレーキフルードが押し出されてきました。
しだいにきれいなブレーキフルードへと変わり、エアのかみこみもなく流れ出ています。エアまじりも無くなったらブリーダースクリューを締めます。
先程のクロス配管の順番にエア抜きをやっていきます。
※何回かブレーキペダルを何回か踏み込むのでマスターシリンダーのリザーバータンクの液量もこまめにチェックし、液量が少なくなったら補充します😄
ブレーキパイプ、ブレーキホース内のエアが抜け古いブレーキフルードが入れ変われば完了です。
ブリーダースクリューを締めて完了です。
2人でエア抜きをやる方法
1人作業の時と同様、道具はそのまま使います。
もう一人が、運転席に行きブレーキペダルを「踏んで~」の合図で数回ペダルを踏みます。
※この時、窓ガラスは開けておきましょう。合図の声が聞こえない場合もあるので。
次は「ハイ」の合図で、ブレーキペダルを強く踏みこみます。それと同時にブリーダースクリューを緩めてブレーキフルードを排出させます。
これを何回か繰り返し、古いブレーキフルードとエアまじりのブレーキフルードが押し出されてきれいなブレーキフルードとエアのかみこみがなければ作業はおしまいです~😆
なんかヤバいのが~!かなり変色している。真っ黒!交換してよかった😣
まとめ
今回は、ブレーキホース交換方法とその際のエア抜きの手順をご紹介しました。
ブレーキホースの交換は、車のDIYメンテのなかでも難易度の高くなります。ブレーキ関連の内容なので危険度も増してきます。どうしても無理だと思ったら近くのディーラーや車の修理工場に持っていくことをオススメします。自己責任でのメンテになります。
今回は、ここまでとなります。ご覧になられていかがだったでしょうか。また、別の記事もご覧下さいね。
mamecoroエンジンは、YouTubeでの動画もやっておりますので、そちらの方もご視聴よろしくお願いします。またチャンネル登録も宜しくお願いします。ご覧いただけたらうれしいです。
皆様の愛車がいつまでも綺麗であり続け安全かつ事故の無いことを祈っております。
では、また次回お会いしましょう!