車の修復でやっかいなのがサビです。サビを放置すると広がり、さらにはボディーに穴が開き補強が必要となり大がかりな補修となります。このやっかいなサビ、初期段階と広がってしまった時は、どうすればいいの?
今回は、このサビの広がりを解決してくれる転換剤をご紹介します。ボディーの浸食を防いで長持ちさせていきましょう!
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赤サビと黒サビの違い
赤サビと黒サビの違いをざっくり言うと鉄をサビさせ腐食(※ここでの、腐食=サビ)していくのが『赤サビ』で、鉄を腐食から守って(止めて)くれるのが『黒サビ』です。
サビは、どうして発生するのか?
そもそも腐食(サビ)は、どうして発生するのか? 簡単に一言でいうと鉄は、鉄鋼石を素に高炉によって鉄を作り出されています。意図的に作られている鉄は、不安定な性質上、空気中の酸素や水に反応(酸化反応)し安定な状態に戻ろうとします。
※この時の鉄の状態は、水によってFeがFe²⁺へとイオン化(イオンは不安定)し、安定化するために酸素や水を取り込み反応します。これによって、酸化しサビが発生します。
『赤サビ(化学式Fe203)』って何?
赤サビ(酸化第二鉄α-Fe₂0₃)は、赤みのある腐食した鉄の色で、海の近くにある看板や鉄柱によくみられるものです。一度腐食すると広がっていき止まることをしりません。よくないサビですね。
車で例えるとボディーの下側、タイヤハウス周辺(フェンダー)は石や泥跳ねによってできたキズまたは、塩カルからサビが自然に発生しボロボロと広がり朽ち果てて穴が開いていきます。
『黒サビ(化学式Fe304)』って何?
黒サビを見ていきましょう。黒サビ(四酸化三鉄Fe₃O₄)の色は黒っぽい色をしています。
赤サビは自然発生するのに対して黒サビは、化学反応を起こさせ表面に膜(酸化膜)を作ることで赤サビを発生させず鉄を守ります。いいサビですね!
赤サビから黒サビに変える転換剤とは?
私の車、17年もなるとボディーのあちらこちらとぷつぷつとサビが斑点になって広がってます。

サビの斑点を見て自分で板金塗装をやろうと決意!「サビ、どうする?」と思いつつ、所どころ点の周辺を指でほじってみるとサビはつながっていて塗装の下はサビで浸食してました!広がったサビを「バキバキ」と削り落とすように砕いていると更に、穴が拡大。
この時点で少しひきつってますー(笑)。
それでは、転換剤を見ていきましょう!
転換剤とは?
広範囲に広がったサビを取り除きましたが、ボディーの奥や取り除いたサビの周辺は少し残ってますね。このまま放置して板金塗装を行うとそのサビから浸食してくるので困ったものですね。
残ったサビの広がりを止めたい!サビの浸食を止めるには、転換剤が解決してくれますよ。
先ほどの黒サビはいいサビと説明しましたが、そしたら赤サビを黒サビにできないものでしょうか?
それができるのです!転換剤と言われるものがあります。転換剤は、赤サビを化学反応によって黒サビに変化させ表面へ酸化膜を作りサビの浸食を止めてくれる優れた防錆の化学薬品です。

転換剤の使用方法は?
私は、スプレータイプを使用してましたが、タイプ別(スプレー式、液状など)での使用方法の詳しい内容は下記にリンクを貼っておきますのでご覧くださいね。
転換剤の種類
- スプレー式
- 液状タイプ
スプレー式
私が使用していたのがこのタイプのもので、使い勝手は良い方だと思います。サーっと拭きつけるだけなので初心者の方にも簡単に取り扱えますね。
拭きつけは広範囲になることもあるのでマスキングやマスカーをしておきましょう。また、車のボディーに使うときは、裏側の奥の方にまで届きにくく細部まで吹き付けることが難しかったです。
奥の見えにくい細部に吹き付ける方法は、上記の「”あわせて読みたい”の赤サビに転換剤!赤サビを黒サビに転換する?転換剤の使い方」に詳しく記載しておりますので、そちらをご覧ください。
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液状タイプ
液状タイプは、刷毛やふでを使って塗っていきます。こちらも初心者の方でも安心して取り扱えます。
こちらのタイプは、対象面を塗って(広範囲)いくには向いているのですが、やはり車のボディー奥の細い場所には不向きですね。
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どちらのタイプにしろ初心者の方には自分の車のDIYで簡単にチャレンジでき、使いやすいです。
転換剤の使用時は、手袋やマスク、防滴メガネを着用し、換気を行って作業をしましょう! 屋外の場合は、風向きに注意し顔にかからない様にしましょうね!
しなっと耳よりばなし、いいざぁ~ !
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まとめ
今回の転換剤を使った車の補修は、どうだったでしょうか。休日のDIYの予習はできましたか。まだできてなかったら別の記事も見てくださいね。
赤サビの発生を見てきましたが、皆さんの車は大丈夫ですか?
赤サビを黒サビに変える転換剤があることも分かりました。腐食が広がる前に止めておきたいものです。
赤サビは発生することで広がっていることがあるので、よく確認しておきましょう!
転換剤の使い方は、別の記事に掲載されているのでご覧ください。難しくないのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
では、また次回に!