車の車検満了日が迫ってきました。皆さんがよく言う車検です!ディーラーや車検工場に持っていくと部品交換と手数料などで高くなりがち!安くしたいのでユーザー車検で受けるのですが経年劣化の多走行車で不適合になる可能性があり不安です。それならと考え車検前にテスター屋さんに持っていき状態を確認してもらうことに!そもそもテスター屋さんって何でしょうか?今回は、ユーザー車検を受ける前にテスター屋さんの予備検査で失敗した経験もご紹介します。
テスター屋さんとは
テスター屋さんは、ヘッドライトの照射位置の調整やブレーキ性能、排気ガスのチェックなどを行ってくれる車検の模擬試験場にあたるところです。
自分で整備・点検を行っていると自信がなく不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方にユーザ車検の前にテスター屋さんで確認してもらうことをおすすめします。
テスター屋さんとは、車検場の検査コースを模擬的に備え付けられた民間工場になります。
検査を事前に受けることで不適合があれば微調整を行ってもくれます。費用は、発生してきますので予め調べておく必要があります。
※検査は、全コースからスポット的に点検をしてもらえます。料金もコースによって違うので確認が必要。

テスター屋さんを利用する
テスター屋さんを利用する時ってどんな時?
「ユーザー車検の前」「ユーザー車検後」の2通りになります。
次にユーザー車検前と後について詳しく見ていきます!
『ユーザー車検前』
車検が不適合にならないために事前にテスター屋さんで、確認をとっておくことをおすすめします。
多走行車や経年劣化の車をお乗りのユーザーでしたら事前に車の状態を知ることが必要です。
万が一、故障個所があれば直ぐに対応も可能です。故障個所が見つかれば早急に修理を行いましょう。
また、当日にテスター屋さんに持ち込むと時間が無く焦ることがあります。ユーザー車検当日の時間が経つのは意外に早く日数的にも余裕を持っておくことをおすすめします。
ユーザー車検後
ユーザー車検後というのは、車検が不適合となった場合に行う後の修復です。
直ぐに見てもらえ、車検場の近くにあるテスター屋さんがおすすめです。
よくある不適合のにヘッドライト周りの不具合、中でも照射角度によっての不適合があります。
ヘッドライトの照射角度は、自分で直すことが難しいです。
照射角度の調製は、専用の測定器が必要となり、専用の測定器がないと光の位置を測ることができず調整もできないからです。
こんな時は、もちろんテスター屋さんに持っていき点検してもらうことをおすすめします。
上記以外の簡単な補修なら自分でもできます。
例えば、ウオッシャー液量や噴射の角度であれば自分でも補充や補修ができます。
どうしても直せない場合があります。
排出ガスやオイル漏れに関することは、その日に再検査をうけられるなら車の修理工場へ早急に持っていきましょう。
万が一、車検の満了日を超えていたり自賠責保険の申請手続きが完了していると、(自賠責は事務手続きは完了している)これらの申請や費用が掛かります。
できるだけ当日の中で車検を合格させていきましょう。
上記のことが当時におこってしまってからでは遅いので、事前の確認、点検をすることをおすすめします。
ここで注意が必要なのが、自賠責保険になります。
車検満了日が過ぎてからの車検も注意が必要です。
自賠責保険:書類関係と自賠責の日数が車検の日数とズレが生じることになるので自賠責の延長が必要となります。
仮ナンバー:車検満了日が過ぎての再検査になると仮のナンバープレートが必要になります。市区町村の役場に申し出が必要になります。
車検の予約から、不適合になった時の対処などを解説!合わせておすすめします。

テスター屋さんってどこにあるの
テスター屋さんがある場所は、車検場の近くにあります!
普通自動車の場合は陸運局の近く、また軽自動車の場合、軽自動車検査協会の近くにあります。
※検査場が移転されていたりすると近くにないこともあるので一度調べてからにしましょう!
ネットで調べると直ぐに分かるので調べてみよう!
手続き方法は?
テスター屋さんの手続きは?
前もっての予約などはないです(私の経験です)。また予備検査に必要な書類もいらないです。
必要なのは、検査代だけです!
先ずは受付から
テスター屋さんに行って、先ずは受付の窓口や案内にしたがって受付を行います。
検査には、いくつかのコースがあります。自分が受けたい検査のコースを伝え車を移動させます。ただこれだけです!
車に乗って指示通りに各装置の動作を行います。
例えば、ブレーキを踏む、ヘッドライトを点灯させるといったことです。簡単ですね!
テスター屋さんに行くことで車検の雰囲気もわかり緊張せず受けられます。
また、車検で分からないことがあれば、「車検を受ける」と言えばアドバイスをしてくれる親切なテスター屋さんもあります。
大抵はアドバイスをくれるところが多い(私の体験!)。
【おすすめの点検】
ヘッドランプの光量と照射角度です。これは測定装置がないので必ず見てもらいましょう。
経年劣化の多走行車なら下回りを見てもらうこともおすすめします。少々お値段はしますが不適合になるよりはいいのではなかろうかと。
テスター屋さんでの手順
全コースの予備検査の手順を見ていきましょう。
【全コースの流れ】
- 内外装ライト、電装品(ウオッシャー液・ワイパー・ホーン)
- 時速40Km走行テスト
- フロントブレーキテスト
- リアブレーキテスト(サイドブレーキorフットブレーキ)
- アライメントテスト
- ヘッドライト光軸、ライト点灯テスト
- 下回り点検
以上の➊⇒❼の順番の点検となります。
➊内外装の照明
内外装の照明が点灯点滅、動作の確認を行います。
外回りのランプ、電装品のテスト
- フロント
⇩⇩⇩
左右ヘッドランプ(Hi、Lo)・左右ウインカー・スモールランプ・ハザードの点灯、点滅の点検 - リア
⇩⇩⇩
左右ウインカー・バックランプ・テールランプ・ブレーキランプ・ハザード
内装のインパネ(警告ランプ)
インパネに出てくる警告ランプの点灯点検。
シートベルト・エアバック・ブレーキ・油圧・エンジン・充電などの警告ランプが消灯、点灯しているかを見ます。
ユーザー車検でのシートベルトの警告灯は特に厳しく見られます。
実際にシートベルトを装着した時に警告ランプが消えるかの確認をおこなわれます!
電装品関係
電装品関係の動作をチェックします。
ウオッシャー液の噴射、角度、液量とワイパーが左右同時に動くかまたは、デフロスタがちゃんと動作するかテストをします。
続いてホーン(警笛)が鳴ることもこの時にテストします。
当日の検査もこのタイミングで鳴らします。
発煙筒の有無確認
車検には発煙筒の確認があります。もちろんテスター屋さんでも確認されます。
発煙筒には使用期限があります。実際の車検では、期限の確認は見ることはないのですが発煙筒が見える位置に設置されているか確認されます。
車検の当日は、ダッシュボードの上に出しておくことがいいです!
➋時速40Km走行テスト
車を進めると2列に並んだローラーがあります。その上で走行の実測値を測ります。
先ずローラーの上にフロントタイヤを乗せインパネの針が時速40Kmになるまでアクセルを踏みキープします。
この時の40kmのインパネの針と実測値があっているかをテストします。
キープ時間は3秒ほどです。
➌フロントブレーキテスト
先程の2列に並んだローラーの上でブレーキテストを行います。
走行テストの続きに(40Kmを出しましたところから)そのままブレーキをかけていき0Kmになったらブレーキテストに入ります。
ブレーキを思いっきり踏みこみます。こちらも3秒ほど踏み込みます。
経験談:
車検時は、冬の雪のない晴れた日です。
ブレーキテストで不適合を避けるために今回は、スタッドレスタイヤから夏タイヤに履き替えていきました。
なぜ履き替えたか?スタッドレスタイヤの溝はあるのですが、古いこともありゴムが硬化している可能性もあり交換しました。
➍リアブレーキテスト(サイドブレーキorフットブレーキ)
次に、サイドブレーキorフットブレーキの効きを確認するテストになります。
サイドブレーキならおもいっきり引き上げ、フットブレーキではおもいっきり踏み込みましょう。

【サイドブレーキ】
これでサイド、フットブレーキの効きのテストになります。簡単ですね。
ブレーキテストが終れば、お車(タイヤ)をローラーの上から前進してゆっくりと降りていきます。

【フットブレーキ】
❺アライメント
右左タイヤの方向が真っすぐになっているか測定します。
右左のタイヤの床下に、プレートが埋め込まれています。
そこをゆっくりと前進します。これによりタイヤの向きが真っすぐに転がり進んでいるかを測定します。
❻ヘッドライト照射位置、点灯テスト
ヘッドライトの照射の位置と点灯の点検を行う。
ヘッドライトの照射の位置ズレは、テスター屋にある専用の測定器を使い測定します。
またヘッドライトの光量、Hi・Loの点灯とバルブ切れのテストも同時におこなっていきます。
❼下回りの点検
下回りの点検で、ネジのゆるみやエンジンオイルの漏れを点検します。
床が四角い空洞のピットの上に車を移動させていく。
ブレーキパッドの厚みや下回りのボルトの締まりを打音検査点検ハンマーを用いて叩き調べていきます。
更に各オイルや液漏れがないかを目視で見ていきます。
以上がテスター屋さんによる模擬検査になります。車検の検査順と同じになりますので本番さながらです!
不安解消!ユーザー車検
ユーザー車検前の点検で見落とし(不備)があり、焦って体験があります。
自分でやる点検のよくやりがちな見落としや不備によって不適合になりやすい事例をご紹介します。
ユーザー車検前の失敗談
ユーザー車検の前に行った点検整備で見落としたことがありました。エンジンオイルがエンジン周りに付着していたりヘッドランプの光量不足といった点検不備です。
エンジンオイルの付着は、オイル漏れなのかこぼしたのかのどちらかのようです。
オイルがエンジン周りに付いていると車検で不適合車となり
また、ヘッドランプの光量が足りていないとで不適合にもなります。
それでは、失敗談を見ていきましょう!
原因はなに?
エンジン周りに付着したエンジンオイルの原因は?
オイル交換時に、少しオイルをこぼしていたことがわかりました。
オイルが付いているシリンダーヘッドに付着しているオイルを取り除きます。
対処法として、ブレーキクリーナーやパーツクリーナーを吹き付けキレイに拭き取っていきます。
さらにオイルパンに薄っすらとにじんでいるオイルも丁寧に拭き取っていきました。
徹底して拭き取ります。オイルや液が漏れているとまちがいなく不適合になります。
自分でオイル交換の時の注意点:
エンジンオイルやオイルフィルターを交換する際はオイルをこぼさないように気を付けましょう。
交換後、よく確認することが必要!
こぼれた場合はキレイに取り除きます。
オイルからの引火の危険性があるので、必ず拭き取りましょう。

【オイルこぼれ発見!】
ヘッドライトの光量と照射位置の調整
ヘッドランプの光量不足と照射位置のズレがあり調整となりました。
ライトの照射測定に入ります。
照射の位置にズレがあり、光軸を合わせていきます。
次に光量を計測!
さらに光量が足りていないことがわかりました。
ヘッドランプのバルブが切れた時の予備ハロゲンを持っているので、交換していきます。
しかしハロゲンランプを交換しますが、なんとそれでも光量が足りない!
テスター屋さんから「バッテリーが弱っているのでは」と言われ、
「少しアクセルを踏みエンジン回転数を上げていこう」とテスター屋さんからのアドバイスをもらいました。
少しアクセルを踏み込みエンジン回転数を上げることで電力を安定させ、また同時に光量も上げ安定もさせます。
車検時は、エンジン回転数を少し上げていく方法での合格だ!
バッテリーを点検したのが3ヶ月前だったので、安心していたが失敗!その際に点検すればよかったのかと。
ユーザー車検前の点検整備のポイント
ユーザー車検の前にしておく点検ポイントとは。
ユーザー車検前に確認しておくことは?
直前にエンジンオイル、エンジンオイルフィルターの交換するのがオススメです。
- 粘度は、少し高めにしましょう
(例)5W-10⇨ 10W-30または40
- エンジンオイルをこぼれていないか
こぼれていた場合パーツクリーナーやブレーキクリーナーできれいに取り除く。
- 内外装の警告灯、ランプ類の玉切れの確認
ヘッドランプを点灯させLO、HIに切り替えて確認します。
- ホーンが鳴るか確認
ほとんど鳴らすことが無いホーン、いざという時に鳴らないこともあるので注意しましょう。
- ワイパー、ゴム、ウオッシャー液の確認をする
ワイパーを動かしウオッシャー液が噴き出すか確認します。
- 発煙筒が備え付けられているか確認
発煙筒の設置場所を確認しておきましょう。
- シートベルトの脱着時に警告ランプの点灯・消灯を確かめる
インパネの消灯、点灯の確認を行う。
- ブレーキパッドの厚みを確かめる
フロントタイヤを外し確かめましょう!
- エンジンエレメントの掃除
エンジンエレメントの汚れ、交換を行う。
- タイヤの溝の深さ
タイヤの溝を確認します。
テスター屋さんの料金は?
テスター屋さんの料金は地方やテスター屋さんよって違いはありますが現在の相場(2020年)で見ていきましょう。
「全コースの料金」と「個別箇所の料金」の2種類があります。
全コースの料金はいくら?
全コースの料金は、約4,500円~5,000円といった料金になります。
【全コースの内訳】
- アライメント
- 内外装ランプ(インパネ警告灯、外装ランプ)
- スピード走行テスト(実際の速度とメーターがあっているか)
- ブレーキ制動力(ブレーキペダル、サイドブレーキ又はフットブレーキ)
- 排気ガス
- 光軸(ヘッドランプ)
- 車両の下回り(オイル漏れ、ブレーキパッド厚み確認、ボルト締め付け)
上記が全コースでの点検内容です。
料金の目安、約4,500円~5,000円
個別箇所の料金は?
単体箇所の両機は、約1,500円~3,500円になります。
全コースと単体で比較すると単体測定が2箇所になると全コースを受ける方が安くなり断然お得になります。
単体箇所でおすすめなのが光軸の検査です!
定期的に点検整備をしているお車や、比較的新しいお車ならば光軸の検査だけでもいいでしょう!
今回選んだ全コースでまた自賠責保険もこちらで加入しました。
【かかった費用の内訳】
- 自賠責:25,070円
- 書類代:30円 ⇦無料になりました!
- 全コース代:4,500円 (450円消費税分値引き)
合計:29,570円
さらにここから値引き!
‐570円
総合計:29,000円になります。
テスター屋さんで自賠責保険も取り扱いもされているので加入してみました(自賠責の金額はどこも変わらない)。
自賠責は25,070円で車検に必要となる書類が30円(軽自動車検査協会でも30円します)です。
テスター屋さんの全コースが4,500円+450円(消費税)になります。
初めに提示されたのが書類代と消費税を「値引きします」と仰っていただいたので「やったー!」と思い全コースを頼みました。
自賠責の加入もお願いしたのがよかったみたいですね。
最後に570円値引いての29,000円でした!
さらに24ヶ月点検整備記録簿の記入と書類関係も揃えてクリアファイルにまとめ入れていただきました。
また軽自動車検査協会の窓口の順路と待ち時間をなくす手引きも教えてくださり本当に親切な方ばかりで行ってよかったです。
初めてだったのですが、ほっとしました!
※値引きをしてもらえないところもあるのでまれであったことには違いないです。そこは注意!
初めてのユーザー車検を受ける方に、予約から車検の手順はこちらを合わせてオススメします。



初めてのユーザー車検(動画)
初めてのユーザー車検の動画です!合わせてご視聴ください。
まとめ
今回は、初めてのユーザー車検その前にテスター屋さんで予備検査をご紹介しました。
初めてのユーザー車検は不安ですね。経年劣化の多走行車になるとさらに自信が持てなくなります。
ポイントを押さえておけば車検って通ります。
安全面と環境性能が保たれていれば合格になりました。
費用の面でも最低限で収まり安くなります!
ディーラーや車の修理工場と比べると、ユーザー車検が安くなりますね。
今回は、ここまでとなります。ご覧になられていかがだったでしょうか。また、別のブログも配信しておりますのでそちらもご覧下さい!
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皆様の愛車がいつまでも綺麗であり続け安全かつ事故の無いことを願っております。
では、また次回お会いしましょう。