車の窓ガラスが落ちてビックリ!窓ガラスが落ちるなんて皆さん想像できます⁈こんな時どうされますか?ディーラーや修理工場で修理ですね。しかし窓落ちは自分で直せないのでしょうか?今回は、そんな困った時の車の窓ガラス(ガラスウィンドウ)「窓落ち」の修復方法をご紹介します。早く直さないと車内は、虫や雨・雪でえらいことに!また他の故障、不具合の原因になりかねないです!
車の窓ガラスのしくみ
窓ガラス(ガラスウィンドウ)が外れた!
この現象と言うべきか故障と言うべきなのか困ったもんです(故障ですけど…)。
窓落ちにちょうど降る雨もサプライズ!
大雨の中、ビニール袋をドアにかぶせましたが、水浸し😱
まあー気を取り直して、窓ガラスの修復にチャレンジします!
【窓落ちとは】
車のドアにはめ込まれている窓ガラスはガラスウインドウと言われ、このガラスウィンドウが落下する不具合を「窓落ち」と呼ばれている。
窓落ち修復の前に窓ガラスの各部の動作について見ていきます。
窓ガラスを動かす部品
窓ガラス(ガラスウインドウ)の動作で上下させるには、いくつもの部品で可動させる必要があります。
窓ガラスを可動させる主な部品は5つ。
- 電気モーター
- アーム式レギュレーター
- メインアーム
- ガイドチャンネル
- インナーパネル
上記が稼働に必要となる部品です。
窓ガラスはこれらの部品によって支えられ保持されることで可動することができます。

<窓ガラスを動かす部品>
ドアに使われている部品
ドアを構成する部品は。
窓ガラスを備え付けられているドアには、どのような部品で構成されているのでしょうか?
➊アウターパネル
➋サイドインパクトビーム
➌インナーパネル
➍防水シート
➎ドアトリム
上記がドアの部品になります。
これらドアの部品は、どのような役割があるのでしょうか。
➊アウターパネル
アウターパネルは、車のドアの外側になる鋼板製で成形された一枚のパネルで作られています。
デザイン性と強度を兼ね備える必要がある部品になります。
➋サイドインパクトビーム
アウターパネルとインナーパネルの間に補強で入っている部品。
アウターパネル、インナーパネルは、モノコック構造で中が空洞になっている。
それによって側面からの衝突などに補強をするやくわりで組付けられています。
➌インナーパネル
アウターパネルを内側から合わせるインナーパネルがあります。
インナーパネルは、ドアの骨組みとなる部品で、車外からのほこりの侵入を防ぐゴムのパッキンや音(騒音を)の入力をなくすための吸音材などを施しています。
➍防水シート
防水シートは、アウターパネルに貼り外部からの水の侵入を防止します。
➎ドアトリム
ドアトリムはインナーパネルに取り付ける室内側のパネルです。
ドアトリムもデザインや質感、人にも優しい作りが必要で耐久性も要求されます。
窓ガラスやドアの部品がどの様な役割を持っているかを見てきました。
次になぜ窓ガラスが落下したのか原因も考えてみます!
ガラスウィンドウ落下の原因
過去にガラスウィンドウ落下といった故障を見たことがなくビックリしました😣
窓ガラスを上げ下げするスイッチを押しても動かない!でもモーターの音はするんだけど窓ガラスは動いてくれない?
窓ガラスがなんらかの部品から外れ不具合が生じたんだと考えられる!
窓落ちの注意点:
このような不具合が起こると、ガラスウィンドが割れる原因になります。
今回は割れていなかったのですが割れた時は、ケガがないよう慎重に作業を進めてください。
ガラスが割れていることもあるので軍手などを着用して安全を確保して気を付けて作業をしましょう!
電気モーター、電気系の故障
窓ガラスが落下する原因。電気モーターが焼けて動かなくなる。
または、電気モーターをつないでいる配線や端子の断線、モーターのカップリングが外れたなどの不具合を起こし窓落ちすることも考えられます。

<レギュレーターと電気モーター>
レギュレーター部品の不具合(アーム式)
レギュレーター(アーム式)の部品に不具合がある場合。
レギュレーターの先端は、扇状の形で歯車の歯のようになっている。
レギュレーターの歯車が外れそれが原因でガラスウィンドが外れたか、
メインアームとサブアームを留めているヒンジが摩耗や破損といった原因が発生した時もガラスウィンドウの脱落になります。

<レギュレーター>
ガイドチャンネル(受台)から外れる
レギュレーター先端のガイドとガラスウィンドウが乗っているガイドチャンネル(受台)から外れる場合があります。
窓落ちで多い原因の一つが、ガイドチャンネルとメインアームが外れることでの窓落ちです。
レギュレーター先端(メインアーム)のガイドがガイドチャンネルの溝にはまり、パンタグラフのように稼働することで窓ガラスが上下します。

<レギュレーター ガイド>
<ガイドチャンネル>
窓落ちの修復方法!
窓落ちしたドアトリムの中がどのようになっているのか?
パネルを開けて、どんなことがおきているか「ゾワゾワ」です😣
窓落ち作業の注意点:
手袋は必ず着けて作業をしましょう。
忘れていると手が傷だらけに…。
ケガの無いように注意し、作業を行いましょう!マジで危険です!
ドアトリム(パネル)を外します
窓落ちの修復を始めます!
今回、登場するお車は、三菱トッポさんになります。
窓ガラスが落ちないようにテープで固定します😅

<テープで止める>
窓落ち作業の注意点:
窓ガラスをテープでしっかりと貼りつけ固定します。
貼り付けが良くないと落下し危険です。
ドアトリムを外します。
<ドアトリム>
三菱トッポさんのドアトリムは、ネジ4箇所で止められ、それらのネジを外していきます。

<ドアトリムのネジ>
ネジを外したら、ドアトリムの下を手前に引っ張り浮かせます。

<ドアトリムを引っ張る>
ドアトリムの上は、∩ ⇦こんな感じのフック状になっていてフレームにのっかています。
ドアトリムの両サイドを持って上へ持ち上げると外れます。

<ドアトリムを持ち上げる>
ドアトリムを外す際は、ドアトリムを少し外した状態からスイッチ類のケーブル、コネクターを外します。
ドアトリムを強く引っ張り外すと配線が切れます!

<各部品を外す>
ドアトリムを外します。

<ドアトリムを外す>
ドアトリムを外すと防水シートが貼られている。
防水シートは、接着剤(シール ブチル)でくっついているので破れないようにはがす。

<防水シートをはがす>
接着剤(シール ブチル)は、「ベトベト」しています。

<防水シート>
防水シートは再利用します。「折ったり」「クシャクシャ」せずに丁寧に保管します。
レギュレーターを外す
防水シートを剥がすと各パーツが見えてくる。

<ドアの内部>
窓落ちの部位:
レギュレーター先端のガイドが「ぶらぶら」している!
ガイドチャンネルからガラスウィンドウが外れて窓落ちしたことになります!
右手に持っているのがレギュレーターの先端、メインアームのガイドです。

<メインアーム>
原因:
メインアームがガラスを持ち上げるガイドレールから何らかのタイミング、原因で外れたことが窓落ちになったと考えられます。
考えられるのは、窓ガラスが固着し降りず、ガイドだけが下りることで外れたのが原因ではないかと。
対策:
窓落ちにならないためにも窓ガラスをこまめに洗いキレイにすることが一番いい対策の一つです。
レギュレーターを外していきます!

レギュレーターは、4つのボルトで固定されています。
4本のボルトをゆるめて外します。

<レギュレーター取り外し>
レギュレーターが外せました。

<レギュレーター>
角度がちがいますね、90°の角度で止まっています。
考えられる原因:
ガラスウィンドウが下がらず窓枠に引っかかりレギュレーターとガイドチャンネルだけが下がりきり外れ窓落ちしたことが原因。
レギュレーターのギアと小さい歯車(モーター側のギア)がはまっているが動かない!
小さい歯車を固定しているカバーはボルト3本、かなりきつく締め付けられて止まっています。外れないことも・・・。
小さい歯車を固定しているカバーのボルト3本をBOXレンチやメガネレンチで外しレギュレーターの位置合わせを行います。
ボルトの締め付けがきついのでボルトの頭をなめないようにしましょう。
おすすめしない修正方法(邪道偏)
おすすめできない修正方法。工具がない場合のみの最終手段です。
小さい歯車の留金(爪)を少しだけ起こす。
レギュレーターのギアを斜めにずらしながら真っすぐにくるような位置までもっていく。
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レギュレーターのギアが真っすぐになったところで、浮かせたカバーの留金(爪)を戻す。
⊖マイナス貫通ドライバーを留金(爪)にあてハンマーでかるくたたき戻します。

<レギュレーター裏面>
上記の写真にあるようにレギュレーター、メインアームとモーター側が一直線にくるように組み付いているか確認します。
裏に付いているゼンマイのようなバネが飛び出さないように注意して作業をしましょう。飛び出すと危険です!
レギュレーター取り付け
レギュレーターを組付ける。
パネル下の穴へ(大きい穴)メインアーム先端のガイドから入れていきます。
ガイドチャンネルの溝にレギュレーターメインアームの先端ガイドをはめ込みます。
なかなか入らないので力技で!
ここからは窓ガラスが落下しないように固定し注意しながらの作業になります!
ガラスウィンドウの下側とガイドチャンネルの( 凹 凹 ⇦こんな形)金具2箇所に乗せガラスの位置を保ちます。
この時、ガラスを乗せるのですが一度に降ろさずにテープで吊るしておきます。
レギュレーターのネジ穴を1箇所合うところを探しながらボルトを仮締めします。
残り3箇所のボルト穴が合えば、ボルトを入れ締めていきます。

レギュレーターに付いている電気モーターの端子コネクターをつなげます!
各パーツの取り付け
次にドアノブの金具やドアポケット、防水シートなどのパーツを取り付けていきます。
防水シートを貼る
防水シートを貼っていきます。
経年劣化で防水シートも劣化し汚れていますが、まだ使えます。

<防水シート>
防水シートの接着剤をドアの外周に隙間なく合わせて貼りつけます。
ドアポケットの金具取付け
ドアポケットの金具を取り付ける。

<ドアポケット取付金具>
金具は、2本のネジで固定する。
他に窓ガラス開閉用のスイッチの端子台を取り付けます。

<窓ガラスのスイッチ端子台>
端子台にある配線を無理に引っ張ると断線の原因になります。
窓ガラス開閉用のスイッチ端子をつなぎます。
ドアトリム取付け
ドアトリムを取り付け。ドアトリムの取り付けは、パネルの上から引っ掛けて位置を合わせます。

<ドアパネル取付け>
ガラスウィンドウに貼り付けたテープをはがします。
この時、窓落ちが無いようにゆっくりとはがしていきます。
ドアトリムを固定する前に窓ガラスの動作チェックを行う。

<窓ガラス開閉チェック>
窓ガラスが動けば、ドアトリム固定用のネジ4箇所を付けていく。

これで「窓落ち」の修復が完了しました😄
レギュレーターの取り扱いは、ベテランの整備士さんがケガしたのを見たり、聞いたりもします。
レギュレーターのバネの飛び跳ね、ガラスウィンドウの落下修復の作業には、特に気をつけてください。
工具はそろってますか?
ドアトリムを外したらついでに洗っちゃおう🤩

ガラス落ちの修復の動画はこちらから。
まとめ
今回は、自動車のガラスウィンドウが落下の修復をご紹介しました。
窓ガラス、ガラスウィンドウが急に落下することもあるので「ビックリ」しますが、そこは冷静に対応しましょう!(希少な故障ですけどね)
窓ガラス落ちは、ディーラーや車の修理工場に持っていくとそれなりの費用がかかります.
自分で直すと賃金がかからないのでコスパよしです。
窓落ちはドアトリム(パネル)を開けて見ないとはっきりと分かりにくいですが電気系、駆動系と絞ることができます。
少し背伸び感のあるメンテですがチャレンジしてみてはいかがでしょうか!DIYメンテですね。
作業時はくれぐれもケガのないよう安全に!
今回は、ここまでとなります。ご覧になられていかがだったでしょうか。また、別のブログも配信しておりますのでそちらもご覧下さいね😄
ブログ以外にもmamecoroエンジンは、YouTubeでの動画を配信しております。そちらもご視聴よろしくお願いします。
またチャンネル登録も宜しくお願いします。ご覧いただけたらうれしいです。
皆様の愛車がいつまでも綺麗であり続け安全かつ事故の無いことを祈っております。
では、また次回お会いしましょう。