自動車のエンジン部品でピストンとクランクシャフトをつなぐ部品がコンロッドにあたる。今回は、そのコンロッドの役割についてご紹介します。コンロッドという名称は略語であって正式名称は「コネクティングロッド」という。コンロッドは、ピストンの動作をクランクシャフトに伝える重要な部品の一つになる。
コンロッドの構造
コンロッドは、ピストンの往復運動をクランクシャフトに伝える部品。
そのコンロッドの接合部分の位置と名称を先ず初めに解説します。
コンロッドの名称
コンロッドの名称は以下のとおりです。
コンロッド名称:
- 小端部(ブッシュ)
- ロッド部(ロッド長)
- 大端部(キャップ、キャップボルト)
コンロッドの材質
コンロッドの材質は、いくつかの材質が使われています。
コンロッドの材質には、軽くて丈夫な炭素鋼やクロームモリブデン鋼、ニッケルクロームモリブデン鋼、チタン合金などが使われています。
コンロッドの動きはとても大切でピストンの慣性力に耐えうる耐久性と強度、また摺動部滑らかに可動し軽量であることが求められます。
また、運動エネルギーを効率よく低下させることなくクランクシャフトに伝える必要があります。
次に成形方法を解説します。
主な成形方法は、鋳造によって作られます。
またアルミ合金製コンロッドの成形は鋳造やダイカストで成形されます。
コンロッドの成形方法
「鋳造」「ダイカスト」
鋳造:
鋳造は、金属を熱してプレス機、ハンマーによって圧力をかけながら金属を叩くことで内部のすき間をつぶし内部の不純物を除去します。
それによって結晶を細かくし結晶の方向を整えることで強度を高めることができます。
ダイカスト:
古代にみられる仏像は、砂型の鋳造法を用いた。
しかし、砂型鋳造や石膏型鋳造はできた中の物を取り出す時に壊す必要があります。それでは効率が悪くなる。
その後、同じ型から生産することが可能な金型が考案され溶解金属に圧力をかけて形成する方法が生み出された。それがダイカスト法である。
上記の形成方法を踏まえ、コンロッドはエンジン部品の中でも頑丈に作られている。また性能面では、軽さと粘り強さを求められる部品になります。
コンロッドの位置
コンロッドの取付位置は、クランクシャフトのクランクピンに取り付けられます。
クランクピンにコンロッドの大端部であるキャップに挟んで組付けられています。
小端部はピストンと繋がります。
ピストン内のピストンピンと小端部のブッシュに接続されています。
両端の大端部と小端部で繋がれておりその部分は滑らかに摺動することで運動エネルギーを伝え変換しています。
コンロッドの役割とは
コンロッドの意味と正式名称は「連結する棒:コネクティングロッド」である。
ピストンの往復運動とクランクシャフトの回転運動の仲介する部品になります。
コンロッドの小端部にピストンが接続、組付けられ、そのロッドの反対側にある大端部にクランクシャフトのクランクピンが接続されている。
滑らかに摺動することで、運動エネルギーの損失を低くしピストンの往復運動からなる慣性力に耐えうる強度が必要となります。
また、軽くて丈夫な材質も必要になってきます。
まとめ
今回は、エンジン部品/コンロッドの役割とは(コネクティングロッド)をご紹介しました。
コンロッドは、ピストンの往復運動をクランクシャフトへ回転運動として伝える役割を持っています。
また、軽量かつ頑丈でなくてはいけない部品です。
ピストンからの慣性力による引っ張り強度や粘りの強さも必要となります。
今回は、ここまでとなります。ご覧になられていかがだったでしょうか。また、別のブログも配信しておりますのでそちらもご覧下さい!
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